サピックスの国語のB授業ってどう勉強すればいいんですか?
家庭教師として体験授業にうかがったときや、お問い合わせいただいたときに、このような声を聞くことがあります。特に5年生になると文章、問題ともにボリュームが増えるだけでなく、4年生までと比較して明らかに難易度が上がるため、「これ、どうしたらいいの……?」と感じてしまうようです。
ただ、「どうすればいいかわからなくて手をつけられない……」という状態が続くと、国語の力を伸ばす機会を失ったまま6年生を迎えてしまいます。6年生、ひいては必ずやってくる入試本番のための土台づくりのためにも、ご家庭で毎週しっかり復習することが大切です。
今回はサピックスの5年生国語B授業の内容と家庭学習・復習の方法を紹介します。
【5年生で国語の成績が急に下がってしまう理由はこちらから↓】
国語A授業とB授業の違い
サピックスの国語はA授業とB授業に分かれています。この点5年生になっても4年生までと同じです。
A授業では漢字や語彙、文法、敬語などのほかに比較的短い読解問題が出題され、知識分野を学習するのとともに、選択問題や抜き出し問題、1、2問の記述問題に取り組みます。
【A授業で扱うもの】
- 漢字
- ことわざ
- 慣用句
- 四字熟語
- 三字熟語
- 文法
- 敬語
- 韻文(主に「詩」「短歌」「俳句」)
- 短めの読解問題(選択問題、抜き出し問題、1、2問の記述問題)
5年生前期までは「読解メソッド」で文章の読み方を学び、5年生後期からは「解法メソッド」で問題の解き方を学べる構成になっています。5年生の国語A授業は基本的な読み方・解き方を学べる内容になっているのが特徴です。
いっぽうの国語B授業では10ページ前後ある長めの読解問題を扱います。主に記述問題を解くなかで本文の読み方、設問の読み方、問題の解き方を学習していきます。
「A授業とB授業のどちらのほうが大切ですか?」との質問をいただくことがあるのですが、「国語」という科目のなかでも学習内容が異なるため、一概に「こちらのほうが大切です」とは断言できません。あくまでA授業とB授業の両輪で学習していくイメージを持っておくといいですね。
国語B授業の役割
国語B授業ではA授業で学習した本文の読み方や問題の解き方を実践するのとともに、社会を生きる人として大切なことを学びます。また「長い本文を読み切る集中力」「本文から読み取ったことをまとめ、伝わるように書く記述表現力と粘り強さ」を身につけます。

他の塾で教えてきた先生がサピックスのテキストを見て、「サピックスの文章は長いですね」とおっしゃることがあります。確かに他の塾で使われるテキストと比較すると、国語B授業のテキストには長い文章が掲載されています。しかしながら、近年の中学入試の文章は長文化しており、サピックスのテキストと同じぐらいかそれ以上の長さの文章を出す学校もあるのが実情です。長い文章を読み切る集中力は時間をかけて養っていくほかありません。その意味でも、サピックスのテキストを使ってある程度の長さのある本文に、早いうちから慣れておくのは意味があります。
サピックス5年生国語Bが難しいと感じる理由
サピックスで5年生になると、「国語が急に難しくなった……!」と感じる受験生・ご家庭は少なくありません。その理由の一つが、B授業で扱う文章のレベルです。
- 文章が長くなる
- 受験生本人と大きく異なる人物の心情について考えなければならなくなる
- 本文の抽象度が高くなる
- 記述問題の難易度が4年生と比較して発展的なものになる
4年生までは、少し国語的センスがあれば「なんとなく」で解ける問題も多く出ていましたが、5年生になるとやや緻密に解くことが求められる問題が増えていくのですね。
5年生の国語B授業で扱う文章の特徴
5年生の国語B授業ではどのような文章を読むのでしょうか。
4年生B授業に取り上げられる文章は、受験生本人に比較的近い立場の人物が主人公の物語文や、身のまわりにあるものについて書かれた説明文がメインです。
5年生になると文章の難易度・質が大きく変わります。
物語文では特に前期のうちは受験生に比較的近い立場の人物が主人公になることも多いのですが、少しずつ親や友人といった周囲の人や、障害を抱えた人など自分とは異なる立場の人の心情を考える機会が増えてきます。
説明的文章では、身の周りにはあるけれど、深く考える機会のなかったことについて考える文章が取り上げられます。4年生と比較して抽象度が高くなるだけでなく、抽象的表現と具体的表現を区別して筆者の主張や考えを本文全体から読み取ることが求められるようになるのが特徴です。
【5年生国語Bの文章で書かれる内容・テーマ】
「親子の愛情」「病気」「命」「障害」「同情」「差別」「貧困」「戦争」「紛争」「文化や文明の比較」「環境問題」などなど
※5年生の多くが深く考えたことのない内容が多い。
こうしたテーマは、多くの小学生にとって決して身近なものではありません。深く考えたことのない内容も多いでしょう。
しかし、中学入試の国語では、このようなテーマを扱った文章が実際に出題されます。5年生の国語B授業では難易度を少しずつ引き上げながら、読解力や記述表現力を養っていいきます。
また、記述問題に解答するなかで、自分とは異なる立場の人の考えや感情を想像することや、社会を生きる人として必要な教養を身につけることも、国語という科目の大切な目的の一つです。逆接的ですが、自分とは異なる立場の人について考え、社会で起きていることや問題を自分のこととして捉えられる受験生が、入試に合格できるのだと言っても過言ではありません。
生徒さんがつまずくポイント
4年生までそれなりに点を取れていたのにもかかわらず、5年生になってからできなくなってしまう受験生は少なくありません。なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
「なんとなく」理解して答えを出そうとする
多くの場合、「なんとなく読んで、なんとなく答えてしまう」ことが要因になっています。
それでは、その「なんとなく」とはどういうことでしょうか。
4年生までは、文章の内容だけが理解できれば、本文のどこを読めば問題の答えを出せるかが比較的容易にわかりました。また、内容を完全には理解していなくても「こういうことなんじゃない?」と感じ取れることもあったでしょう。
これは異論があるかもしれませんが、「本文の内容面だけで考えようとすること」や「理屈はわからないけれど、たぶんこんな感じ……と感じ取ること」を、私は「なんとなく」だと考えています。
もちろん、文の内容を理解して答えを考えることは非常に大切です。むしろ、本来はそれが理想なのかもしれません。しかし、大人が読むのに耐えうる文章の内容を小学生が完全に理解するのは、ほぼ不可能と言ってもいいでしょう。一般的な小学生がこれをやろうとすると、思い込みで設問の答えとは関係ない部分を読んで答えを出そうとしてしまうなどといったことが起きがちになります。
そこで大切になってくるのが、文章構造を理解して正しく文章を理解する力です。接続語や指示語、対比、具体例といった文章の構造に着目した正確、緻密な読み方と言い換えてもいいいでしょう。文章の構造を理解して本文を読み、問題を解く力が、5年生以降非常に重要になってきます。
根拠が言えない
「なんとなく読んでしまう」と深く関係していますが、解答の根拠を言えないのも特徴的です。
以前、生徒さんとこんな会話になったことがあります。生徒さんが答えを出したあとの会話です。
筆者「答えを出すためには、ここから読めばいいということだよね。それじゃあ、どこまで読めばいいと思う?
生徒さん「うーん……」
と言って、本文の音読をはじめて、途中で切り上げる。
筆者「ねえねえ、どうしてそこで読むのをやめたの?」
生徒さん「うーん、長いからもういいかなって」
筆者「それじゃあ、どうしてあなたが書いた答えになったのだろうかねえ? あなたの答えにはこの先のことまで書いてあるよね」
生徒さん「うーん……」
この生徒さんは、自分が答えを書いたときは読むべきところを読んでいたのですが、「なぜそこまで読むべきなのか」の根拠がなかったため、もう一度考えると必要なところまで読まずにやめてしまったというわけです。
本来、「この言葉があるから、ここまでは確認しなければならない」「この先で場面が変わるから、ここまでは確認しなければならないはず」「本文のここにこう書いてあるから、この内容を書くべきだ」というように、根拠を持って答えを考えていかなければなりません。もちろん、常に100%の確信を持って答えを出すのは難しいのですが、その意識は持っておくべきです。5年生になると、このように根拠を持った答えの出し方が求められる機会が増えます。
もっとも、5年生になった瞬間にここに挙げたような考え方ができなければならないということではありません。4年生の延長として「なんとなく」読めるうちに、文章構造を把握した根拠を持った解き方ができるよう学習を進めたいですね。
国語B授業のご家庭での復習法・勉強法|復習の目的
まずは国語B授業の復習の目的を意識しておきたいですね。目的は主に以下の3つだと、私は考えています。
- 根拠を持って考えることの重要性を体感し、習慣化すること
- 4年生より複雑化した記述問題に慣れること
- 社会で起きていることを知り、理解を深めること
根拠を持って考えることの重要性を体感し、習慣化すること
5年生後期以降、入試に合格するための力をつけて6年生につなげていける受験生は、「根拠を持って考える子」「根拠を持って解くことができる子」です。「なんとなく解ける」「なんとなく考える」から脱却できない子の多くが、5年生後期に成績を落としていく傾向があります。また、幸か不幸か「なんとなくできるから大丈夫!」で5年生を乗り切ってしまった子のなかには、6年生秋以降に問題が解けなくなる子が少なくありません。

稀に「なんとなくできるから大丈夫!」で入試まで突破してしまう子が、実際にいます。サピックスで言うと、α1に一人いるかどうか……というイメージです。ただ、これは本当に稀なケースです。また、このように「なんとなくできるから大丈夫」と言って本当にできる受験生は、自分では「なんとなく」と言いがちですが、実際はかなりロジカルに答えを出していることもあります。つまり、本当に「なんとなく」問題を解いて入試を突破するのは非常に難しいのですね。
4年生より複雑化した読解問題に慣れること
この5年生の記述問題は4年生までと比較して複雑になります。たとえば、気持ちの変化を問う問題の場合、4年生の場合は以下のような単純な問題が出題されることもよくありました。
- 変化前の気持ち…一つ
- 変化のきっかけ…一つ
- 変化後の気持ち…一つ
「変化前の気持ち」→「変化のきっかけ」→「変化後の気持ち」の要素がそれぞれ一つずつというシンプルな構成です。これが5年生になると、以下のようになることがあります。(あくまでも一例です)
- 変化前の気持ち…一つ
- 変化のきっかけ…二つ
- 変化後の気持ち…二つ
あくまでも一例ですが、この場合、「変化前の気持ち」が一つ、「変化のきっかけ」が二つ、「変化後の気持ち」が二つとなっています。実際に生きている私たちの感情の動きを考えてみると、「変化前の気持ち」「変化のきっかけ」「変化後の気持ち」がそれぞれ一つというようなシンプルな心情であることはなかなかないのではないかと思います(ないとは言いませんが……)。誰もが経験したことがあると思いますが、一つの出来事に対していくつもの気持ちを抱え、いくつかの気持ちに変化していくことのほうが多いのではないでしょうか。
5年生が読む物語文なので、実生活と同じぐらい複雑な構造の心理描写が出題されることが多いわけではありません。しかし、4年生までと比較すると確実に複雑になっていくのですね。
こうした問題を解けるようになるには(書けるようになるには)、問題に正面から向き合って練習するしかありません(受験勉強の文脈で「練習」という言葉を使うのは、実はあまり好きではありませんが……)。
サピックスの授業を受けるだけでは、なかなかできるようになりません。ご家庭に帰ってからしっかり復習することで定着していきます。
社会で起きていることを知り、理解を深めること
国語B授業のテキストには、お子様たちが成長して社会人として生きるために必要なことがたくさん書かれています(※詳しくは上記「5年生の国語B授業で扱う文章の特徴」を参照してください)。
たとえば、あるテキストでは「障害」や「差別」が描かれた文章が取り上げられています。「障害」や「差別」については非常に難しい問題があり、私たち大人としても「これが正解です」とまっすぐに答えることはなかなかできないのではないでしょうか。
このような難しいことについて、たった一冊のテキストと数問の記述問題だけで理解することはできません。お母様、お父様もテキストを読み、受験生本人と自分の考えを話し合うことで、理解が深まっていきます。また、「テキストにはこう書いてあったけれど、お父さんやお母さんは、そう考えるんだ。いろいろな考え方があるんだな」と多面的な視点を手に入れるきっかけにもなります。
たとえば、このような会話です。先に書いておきますが、私は以下の会話をたった一つの正解だと考えているわけではありません。正解はないのです。一例としてお読みください。
ご両親「今日の国語Bはどんな内容だった?」
お子さん「猫を助けようとして電車にひかれて、片足が義足の子がいるんだけど、主人公がその子と一緒に遊ぼうとするわけ。そうするとさあ、近所のおばさんが『そういう子と遊ぶときは気をつけなさいよ。責任取れるの?』みたいなことを言うんだよね。ひどいよね。差別だと思う」
ご両親「それは確かに差別的だね。でも、世の中には実際にそういう人はいるんだよね……。でね、差別は絶対によくないっていうのを前提にしたうえでなんだけれど、大人になって子どもが生まれてみると、その近所のおばさんの言うことも大きく間違っているとも言えないかもしれないなって、実はちょっと思ったんだ」
お子さん「え、差別してもいいってこと?」
ご両親「さっき言ったけど、差別は絶対にダメ! なんだけど、もし自分の子がお相手の子を無理な遊びに誘ってケガでもさせてしまったら、申し訳ないから」
かなりセンシティブというかデリケートな会話です。こうした内容について存分に話し合えるのは家庭のなかだけではないでしょうか。家庭の外に出るとさまざまな問題があり、本音で語り合うのは非常に難しいというのは誰もが感じていることではないかと思います。
ただ、こうした会話を積み重ねによって、お子さんは「物事には、必ずしもただ一つの正解があるわけではない」ということを理解していきます。そして、「一つの物事を多面的に見られる受験生は国語だけでなく他教科も含めて例外なく強い!」と、私の経験から言えます。

お仕事や家事で忙しいなか、授業で取り組んだ文章について親子で話し合うことに取り組んでくださる保護者の方は実際にいます。そのご家庭の受験生は大きな力をつけて入試を迎える傾向があります。
国語B授業の家庭学習に取り組む目的は、「根拠を持って考えることの重要性を体感し、習慣化すること」「4年生より複雑化した記述問題に慣れること」「社会で起きていることを知り、理解を深めること」。この3点だと考えておいてください。
国語B授業のご家庭での復習法・勉強法|復習の手順
復習には手順があります。
- 音読
- 読解教室
- サピックスの授業でやった問題の復習
- サピックスの授業でやらなかった問題
基本的にはこのような手順で進めましょう。
音読
まず取り組むのは音読です。「昨日サピックスで読んだばかりだから音読はしなくても大丈夫!」というお子さんがいますが、もちろんそれは誤りです。受験生本人は覚えているつもりでも、実際のところ覚えているのは簡単なあらすじのみで、細部はあまり覚えていないということも少なくありません。まずはしっかりと音読をして内容を確認するところからはじめましょう。

音読をするときに読めていない漢字や意味のわからない言葉も調べておきましょう。
読解教室
音読を終えたら、読解教室に取り組みます。テキストの構成上、うしろのほうのページに掲載されているので取り組まない子もいるのですが、文章の整理に役立ちます。ここで整理しておくと、記述問題の復習にも取り組みやすくなりますよ。
サピックスの授業でやった問題の復習
授業で取り組んだ問題については基本的に解説があったはずですから、写してきたノートを確認しながら講師の話を思い出しましょう。そのうえで必ず本文の該当箇所やポイントとなる言葉(接続語や指示語など)に注意しながら、「どうして自分の解答では減点になってしまったのか」「どうすれば正解の答えを書くことができたのか」を考えて、答えを書き直してください。
サピックスの授業でやらなかった問題
最後にサピックスでやらなかった問題に取り組みます。サピックスの教室にいるつもり、あるいはテストを受けているつもりで取り組むといいですね。
解き終わったら、必ず丸つけをしましょう。お母様やお父様から「子どもの答えに点をつけるのが難しいのですが、どうしたらいいですか?」とご質問をいただくことがありますが、何点の答案だったかということはさほど大切ではありません。点はつけなくても構いませんので、「○」「△」「×」だけつけてあげてください。
「○」「△」「×」をつけたあとは、サピックスで取り組んできた問題の復習と同じです。「どうして自分の答えでは減点になってしまうのか」「どうすれば正解の答えを書けるのか」を考え、自分の手で正しい答えを書いてみてください。

サピックスで取り組んでこなかった問題については、偏差値60以上を目指す受験生であれば、必ず取り組みたいものです。しかし、ある程度の力がないと取り組めない問題が含まれていることがあります。時間がかかりすぎる、いくら考えてもわからない、やってみたけれど解けない……このような状態が続くようであれば、サピックスで取り組んできた問題の復習までに止めておいてもいいと思います。少しずつ力をつけて、取り組めるようになったらサピックスでやってこなかった問題に挑戦しましょう。
国語B授業の家庭学習で親ができるサポート
小学5年生のお子さんが一人で家庭学習、復習に取り組むことはできません。どうしても親御さんによるサポートが必要です。それでは、どのようなサポートが必要なのでしょうか。
スケジュール管理
まずは、スケジュール管理です。
お子さんに「次の授業までに復習しておくのよ」と伝えるだけでは、なかなかうまくいきません。「やらないうちに次の授業になっちゃったー!」ということになりがちです。「サピックスの授業は毎週何曜日にあって、それまでに終わらせるには、家族や学校の予定も考慮して、いつ国語Bの復習に取り組まなければならないか」を考えてあげるといいですね。
ポイントは「具体的に伝えること」です。特にお子さんが一人で自宅にいる時間に取り組まなければならない場合は、国語Bテキストの本文と解答用紙の冊子を必ず手渡しして、「この問題とこの問題、この問題に取り組んでね。付箋を貼ってあるからね」などと伝えてあげるといいですね。
根拠を持って問題を解く手伝い
可能であれば根拠を持って問題を解く手伝いもしてあげられるといいですね。特に国語の苦手な子にとって、「どうして自分の書いた答えが減点されてしまったのか」「どうすれば正解の答えを書けるのか」を自分で考えるのは非常に難しいことです。
国語は、お子さんより親御さんのほうがわかる、解けることが多い教科です。お仕事や家事・育児で忙しいこととは思いますが、「なにが根拠で、正解の答えにたどりつけるのか」をお子さんに教えてあげられるととてもいいと思います。
ご家庭でやりがちなよくある誤った復習方法
サピックス講師、家庭教師の経験から、実際にあった誤った復習方法を紹介します。
受験生本人に模範解答や解説を読ませるだけになっている
よくあるのはお子さんに模範解答を読ませるだけになってしまっている復習です。「どう復習すればいいかわからないし、なにもしないよりはマシかな……」という考えもわからなくはないのですが、本人は模範解答を読んで「ふーん、わかった」で終わりがちになります。これでは、ほとんど何も残りません。
「体調を崩していた期間があって、今週はどうしても時間がない」というような場合に模範解答を読ませる復習になってしまうこともあるかもしれませんが、せめて自分の解答と模範解答を比較して、食い違う箇所や足りない箇所があったら、なぜその要素(内容)を入れなければならないのか、本文や設問をチェックしたうえで確認したいですね。
何度も同じ問題に取り組む
学力を上げるための学習方法として、「繰り返し同じ問題に取り組む」というものがあります。教科や分野によっては非常に有効な学習方法です。
しかし、国語Bの復習方法については、あまり意味を感じません。「3回同じ問題に取り組んだら満点取れるようになったんです!」というようなことを言われることが時々あるのですが、残念ながら模範解答を覚えているから書けてしまった……という可能性があります。計算問題や暗記系の問題と異なり、何度も同じ問題に取り組む効果はあまり期待できないものだと考えておいていいと思います。
まとめ|5年生B授業は6年生の入試読解につながる
5年生のB授業は、6年生の入試演習につながる読解力の土台を作る授業です。
- 長い文章を読む集中力
- 本文の構造を捉える力
- 記述で説明する力
これらは6年生になって急に身につくものではありません6年生になる前から国語B授業やその復習に真摯に取り組むなかで、少しずつ育んでいく力です。焦らず丁寧な学習を心がけて、じっかり力を養っていきましょう。


