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【サピックスの国語】土曜特訓(土特)ってなに?クラス分け、受けない選択肢はある?

【サピックスの国語】土曜特訓(土特)ってなに?クラス分け、受けない選択肢は? サピックス

サピックスでは6年生になると火曜と木曜に実施される授業のほかに「土曜志望校別特訓(土特)」がはじまります。5年生まではなかったものなので、生徒さんにも保護者の方にも戸惑ってしまうことがあるようです。「土曜特訓」とはどのようなものなのでしょうか。

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土曜志望校別特訓(土特)とは?

土曜志望校別特訓(以下、土特)とは、その名の通り「土曜日におこなう志望校別特訓授業」です。新6年生2月から入試直前の1月まで、毎週土曜14:00~19:00に実施されます。原則として授業前テストはありません。

  • 曜日:毎週土曜日(講習期間を除く)
  • 時間:14:00~19:00(授業前テストはありません)
  • コマ数:75分×4コマ(算国理社すべての授業があります)
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コース分け、クラス分けはどのようにおこなわれる?

土特のコースには「筑駒」「開成」「麻布」「桜蔭」「女子学院」「雙葉」などのコース名がついています。ただし、前期のうちは便宜上つけることがほとんどです。開成コースだからと言って全員が開成を受験するとは限りませんし、逆に開成を志望していても開成コースに入れるとは限りません。また、実際には「開成・筑駒コース」「桜蔭・女子学院コース」などのように学校名がまとまっていることがあります。

それではどのようにコースを決めるのでしょうか。実はほとんどの場合、テストの成績順に決めています。得点が高ければ志望校に関係なく「開成コース」、「桜蔭コース」に入ることになるわけです。

神奈川県内の校舎では、後期になると土特で2月2日校の対策をする傾向があります。「栄光対策コース」などは土曜日に設置されるわけです。ただし、あくまで「傾向」なので、神奈川県内の校舎のすべてで2月2日校の対策を土特で実施するとは限りません。

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土特の目的は?

土曜特訓の目的は「6年生の意識の変化」と「得点力をつけること」だと、筆者は考えています。

期待する意識の変化

まずは、「6年生の意識の変化」について考えてみましょう。

サピックスの国語はご存知の通り「A授業」と「B授業」に分かれています。A授業の範囲は「選択問題」「抜き出し問題」「短めの記述問題」「漢字」「言葉の知識分野」など、B授業の範囲は主に「長めの記述問題」です。A授業とB授業だけで入試に必要なことを一通り学習できるように、カリキュラムが設計されています。ただし、A授業とB授業だけでは足りないことがあります。それが「時間内に問題を解き、できるだけ高い点を取る」という意識づけです。

大人には信じられない話かもしれませんが、「時間内になんとかして点を取る」という意識を持っている4、5年生は多くありません。いたとしてもそれはいわゆるトップ層だけのこと。ほとんどの4、5年生はもちろん自分なりにがんばって問題は解くけど、なんとかして得点しようという意識は高くないのです。

土曜特訓では基本的に演習授業が展開されます。テストと同じように制限時間のなかで問題を解いたあと、解説がおこなわれるのです。また、4教科の合計点で毎週コース分けをしますから、なにかの教科で得点できなければ、翌週にはにコースが下がることになりかねません。こうした環境で授業を受けるなかで、「制限時間のなかで1点でも多く取らなければいけない」という意識に少しずつ変わっていくのです。

土特の得点によるコース昇降がおこなわれるのは、4月以降という校舎が多いようです。

得点力をつける

土特はA授業やB授業で学んだことを、演習問題(つまりテスト)のなかで試す場でもあります。

たとえば、A授業の教材には「読解メソッド」「解法メソッド」というものがあります。読解メソッドは主に本文の読み方を学ぶもの、解法メソッドは問題の解き方を学ぶものです。これらはあくまで方法論ですから、それなりの量の問題のなかで使ってみなければ身につきません。もちろんA授業やB授業のなかでも試すことはできますが、練習量としては足りません。

土特の問題を解くなかでA授業やB授業で学習したことを試す。できなかったこと、気づかなかったことがあれば、次回以降に活かしていく。この繰り返しが得点力につながっていきます。

お子様の国語のテストを見ていて、「読めていたはずなのに解けなかったのかな」と感じたことはありませんか? 読めたことを得点につなげることを「得点力」と呼ぶのだなと考えていただけるとわかりやすいかもしれません。

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国語の教材の形式は?

2022年1月現在、土曜特訓では「WS」という教材を使用しています。青い表紙のテキストですね。テキストは大問3題の構成となっています。

  • 大問1:ABタイプ
  • 大問2:ABタイプ
  • 大問3:Bタイプ

※Aタイプ…選択問題や抜き出しといった「客観問題」を中心に出題する
※Bタイプ…「記述問題」を中心に出題する
※ABタイプ…「客観問題」と「記述問題」のバランスを取って出題する

基本的に開成、麻布、桜蔭など、入試で記述問題が多く出る学校のコースでは、主に大問3に取り組む傾向が高いようです。それ以外は大問1、大問2を扱うことが多いと思います。

授業で取り組む問題は、コース全体の偏差値や時期によっても異なります。また、75分の授業のなかですべてを解くことはできませんので「大問1と2だけ」「大問3だけ」というような授業内容になることが多いと思います。2~3月は「大問1だけ(あるいは2だけ)」というようなこともあるでしょう。担当講師が全体を考えて選択していますから、その問題に取り組みましょう。

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復習の方法、宿題(家庭学習)は?

土特の宿題は多くの校舎で「授業中に取り組んだ問題の復習」を指示されることが多いと思います。(ちなみに、サピックスではなく「宿題」ではなく「家庭学習」という言い方をしますね)

復習の方法は基本的にA授業B授業同じです。念のため簡単に説明をします。

漢字の復習

間違った漢字あるいは熟語を何度か書いてみましょう。間違えた漢字の解答欄の横に赤字で正し漢字を書いているだけの子がいますが、それは復習とは言いません。必ず何度か書く習慣をつけてください。そのときに使われる文脈や意味もしっかり確認することが重要です。

A授業の新出漢字やデイリーチェックも同じように復習してくださいね!

客観問題の復習

選択問題や抜き出し問題も、解答欄に正しい答えを赤字で書いて終わりにしてしまいがちなものです。

選択問題であれば、まずは設問を読んで「なにを選ぶように求められているか」を確認。本文の該当箇所を読んで答えを推測し、各選択肢のどこが本文と合致するか(あるいはしないか)をよく確認しましょう。選択肢のどこが正しいのか、あるいは間違っているのか、「○」や「×」をつけて見えるようにしておくといいですね。

抜き出し問題であれば、どう考えれば正解の場所にたどり着くのかをしっかり確認することが大切です。必要であれば本文中に矢印(「⇒」「⇔」)を引くなどして、答えにたどり着くまでの思考を見えるように整理しましょう。

記述問題の復習

記述問題でも、赤ペンで模範解答を写すだけの家庭学習をよく見かけます。「答えの形が知らぬまに身につくかもしれない」という意味では、こうした“写経”に意味がないわけではありません。ただ、入試までの短い期間で効率的に力をつけるためには、答えを丸写しする家庭学習はほとんど意味をなさないでしょう。

記述問題の復習では正解までの過程をノートに図解するのが有効です。

●変化前の気持ち

P▲L▲

なるべく冷静に自分の気持ちを話そうとしていた。

●きっかけ

P▲L▲+P▼L▼

無理をしていることを察した友人が心に寄り添ってくれた。

●変化後の気持ち

P▲L▲

抑えていた母を失った悲しみがこみ上げてきた。

このような図解をしたあとは答えを丸写しするのではなく、必ず自分で答えを書いてみましょう。自分で書いてみると図にしただけではわからなったことがあります。「あれ、うまくつながらないな」「答えにつなげるためにはどしたらいいんだろう」と考え、答えとしてまとめあげる過程が力になります。

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土特を受けない、行かないのはあり?

「土曜特訓って行く意味あるんですか?」

こう感じる方がいるようです。

結論を言うと、もちろん意味があります。特に大きな事情がないのであれば行くべきです。ここまで説明してきたように、土特には平常授業とは異なる目的があります。「普通の6年生」から「受験生」になるべく早く変わってもらうためにも、参加する意味がある講座です。

土曜日の午後に5時間の学習時間を確保し、習慣化するという意味でも、土特は有効だと考えています。

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土特のよくある疑問・質問

新6年生2~3月ごろによくいただく質問についてまとめます。

Q:5時間も授業があって、しっかり受けてこられるか心配です。大丈夫ですか?

A:土特は「75分×4コマ=5時間」あるため、心配される方は多いようです。筆者がサピックスで土特を担当した経験では、「疲れてしまって授業が受けられない」というお子さんはほとんどいませんでした。もちろん「長い」と感じることはあるようですが、3月に入るころにはほとんどの子が5時間というサイズに慣れていきます。

また、土特の1コマは75分です。平常授業よりも5分ほど短く、科目が講師が変わるので、その都度気分がリフレッシュされるようですね。

5時間座りっぱなしになることから、エコノミークラス症候群を心配する方がいらっしゃいます。筆者個人的にはごもっともな心配だと思います。担当講師に言えば屈伸運動などさせてもらえると思いますし、トイレに行くことで少し体を動かすことができます。

Q:土特の得点が低いのですが大丈夫ですか?

A:特に2~3月のあいだは問題ないだろうと考えています。新6年生の2月は1年後とは比較にならないほど力がありません。受験直前であれば20分で解き終わる問題を、40分かけても終わらない子が続出するのです。しかも、それだけ時間をかけたにもかかわらず、半分ぐらいしか正解できないという子はよくいます。逆に言えば、制限時間内にしっかり解ける子のほうが少ないぐらいですので、得点が低くてもあまり心配する必要はないだろうと思います。重要なのはその状態からどう力をつけていくかです。

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まとめ

平常授業とは異なる目的があるのが土曜特訓です。受験生としての意識をできるだけ早く持ち、いままで学習したことを得点力に高めていくためにも、参加しない選択肢はないと考えられます。

この記事は筆者が14年半サピックスに勤務した経験から書いていますが、サピックスの公式見解とは異なる可能性があります。不明点・疑問点については通塾している校舎に問い合わせるといいでしょう。
サイト運営者

進学教室サピックスに国語科講師として、約14年半勤務しました。
2019年12月から家庭教師として活動中です。
「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、毎日 中学受験生と一緒に学習しています。
家庭教師の体験授業のご依頼など、お気軽にご連絡ください。

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