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サピックスの面談はいつ?厳しいって本当?有望な子には校舎長が?手土産は必要?|疑問をまるっと解決!

サピックスの面談はいつ?有望な子には校舎長が出てくる?厳しいって本当?手土産は必要?疑問を解決! サピックス

サピックスでは6年生の前期と後期に個別面談が実施されます。受験生本人の学習面の課題や第一志望校、受験スケジュールについて相談する場であるいっぽう、インターネット上には正確な情報があまり出ていないため、不安になる方がいらっしゃるようです。

この記事ではサピックスに14年半勤務した経験から、サピックスの面談について紹介したいと思います。インターネット上に書かれている噂やよくある疑問についても回答していますので、最後までお読みいただければと思います。

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サピックスの面談はいつ実施される?

サピックスの面談は6年生前期と後期に1回ずつ、1回につき30分ずつ実施されます。実際にお子さんの前で授業をしている講師が担当となり、苦手科目の学習面や志望校、受験スケジュールについて話し合う貴重な機会です。かつては保護者の方が校舎に足を運び対面で話し合うのが基本的な方法でしたが、現在は感染症対策の観点から対面だけでなくZoomや電話で話し合えるようになりました(※2023年度現在)。

面談の1~2か月前には「面談アンケート」が配布されますので、期日までに記入したうえで提出してください。当日は、このアンケートの内容を元に話し合いが進んでいくことになります。

サピックスの面談実施の流れ

サピックスの面談は以下の流れで実施されます。

・面談アンケートの配布(前期:3月ごろ/後期:9月ごろ)

・面談アンケートの提出(前期:4月ごろ/後期:10月ごろ)

・面談の日程予約(基本的にはサピックスから電話があります)

・面談を実施(前期:5~6月ごろ/後期:10~11月ごろ)
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前期面談(5月~6月)の内容は?

前期の面談は学習面の相談がメインとなります。お子さんの授業での様子やテスト・模試・デイリーチェックテストなどの数字の振り返りのほか、苦手科目克服のための学習方法などが話し合われることになるはずです。日々の学習方法で困っていることがあるときには、相談してみるといいですね。面談担当者の科目以外の科目で相談がある場合は、後日その教科の担当者から電話をもらえるようお願いするといいでしょう。

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後期面談(10月~11月)の内容は?

後期の面談は志望校や受験スケジュールについての相談がメインとなります。そうだとは言え、実際の入試までは2か月程度あるため、受験校を完全に決定することにはなりません。スケジュールの仮決定あるいは暫定的なスケジュールの決定に留まります。この面談での話し合いをもとにご家庭でご本人や家族でさらに話し合いながら、1月以降の入試本番までにスケジュールを決定するといいですね。

受験校や受験スケジュールの最終決定権は、当然のことながら受験生本人を含めたご家庭にあります。サピックスは「この志望校で大丈夫そうですね」「現状の第一志望校だと難しい可能性があります」「こういったスケジュールでいかがでしょうか」といったアドバイスや提案をすることはありますが、「こうすべきです」と押し付けることはまずありません。安心していいのではないかと思います。

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サピックスの個別面談の持ちものは?

面談の持ち物は多くありません。

・筆記用具
・偏差値表…事前にサピックスから配布されています。
・面談アンケートのコピー…提出前にコピーを取っておくといいですね。
・成績一覧…パソコンやタブレットからマイページにアクセスすると過去の成績一覧をまとめて確認できますので、プリントアウトして持参するとメモが取りやすいと思います。
・質問したことリスト…面談後に「あれも聞いておくべきだった!」とならないよう、リストにしておくといいですね。
※サピックスは土足で入れますので、上履きは不要です。
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サピックスの面談についてのよくある質問

14年半サピックスに勤めた経験から、個別面談についてよくある質問に回答します。

Q:面談で志望校以外の中学校を勧められました。実績稼ぎではないですか?

A:志望校以外の中学校を提案することはよくあります。「志望校以外の中学校を勧められる」というと、「面談アンケートに書いた学校より偏差値が低いところを提案されるのでは?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。偏差値や普段の様子から考えて、面談アンケートに書かれた中学校よりも高い学校を勧めることもあります。

実際、私がサピックスで面談を担当していたころも志望校よりも高い中学校を提案したことはありましたし、家庭教師になってからも「サピックスで志望校よりも高い偏差値の中学校を勧められました」と言われることはあります。

このように、志望校よりも高い偏差値の中学校を進められると、「実績稼ぎのために無理な受験を勧められているのではないか?」と不安になることがあるようです。

私の経験から言うと、サピックスで一緒に仕事をさせていただいていた講師がいわゆる「実績稼ぎ」のために無理な受験を勧めたという話を聞いたことはありません。サピックスでは特定の受験生あるいは特定の中学校に多く「合格させた」ことが出世や昇給の材料になっていないのですね(おそらく)。もう少しストレートに書くと、特定の受験生や中学校の合格が、特定の講師の「手柄」になることはないということです。

面談の前には各担当講師による打ち合わせが実施されています。その現場で交わされる会話は、「受験生本人の偏差値や蓄積された過去の膨大なデータ(もちろん個人を特定していないデータ)から考えて、合格可能性はどの程度あるのか」「合格可能性を上げるためにはどの教科を補強すればいいのか」「どのようなスケジュールを組めば合格校(進学校)を確保できるか」「受験生本人の性格と中学校の校風を考えて、充実した生活を送れそうな学校はどこか」といったことばかりです。(少なくとも私の周りにいた講師陣は、校舎責任者を含めてそうでした)

したがって、面談の場で志望校よりも偏差値の高い中学校を勧められたということは、本当にその中学校に合格できる可能性があるということだと考えて差し支えないと思います(もちろん、合格を保証するわけではありません)。

余談ですが、私が家庭教師になってから「サピックスの面談で第一志望校よりも高い偏差値の中学校を勧められました」という生徒さんは、勧められた学校に第一志望校を変更して無事に合格しました。

Q:面談アンケートにはどのような項目があるのですか?

A:前期と後期で多少の違いがありますが、以下のような項目があります。

・志望校…2月1日~6日までに入試が実施される中学校、1月に実施される中学校。スケジュールを組む形で記入。12月中に帰国生入試を受験する場合も、もちろん記入可。
・希望の通学時間…「60分以内」「90分以内」など自由に記入
・宗教色の希望…「キリスト教系」「仏教系」を希望する場合に記入
・学習面での相談…普段の学習で困っていることなどを自由に記入。

Q:面談には両親そろって行っても構いませんか?

A:もちろんです。ご両親が一緒にいらっしゃることはよくあります。

Q:面談は前期と後期の1回ずつしか実施していただけないのですか?

A:サピックスの面談は、ご家庭のご希望によって随時実施されています。サピックスの公式サイトでも、下記のように説明されています。

面談はこの2回以外にも、希望によって随時行っています。

サピクス小学部Webサイト

Q:面談のアンケートには志望校を正直に書いて構いませんか。一蹴されるのではないか不安です。

A:もちろん正直に書いて構いません。特に6年生前期までは志望校については、「まずは現在の志望校を目指してがんばりましょう。そのためにこんなことを意識して学習するといいですよ」という話になることが多いはずです。ただ、偏差値などのデータを見て難しい可能性があると考えられる場合は、併願校やおすすめの中学校の話があることがあります。その場合はぜひ、前期のうちにその中学校について調べておいてください。

6年生後期についても、「一蹴する」というようなことはありません。基本的にはデータを見てある程度現実的な志望校や受験スケジュールを相談する形になります。

Q:サピックスの面談は厳しいと聞きました。本当ですか?

A:面談では「第一志望校に合格するにはどのような学習をしていけばいいか?」を軸に、担当講師と親御さんが話し合います。ですから、開口一番「この学校の合格は無理ですね」と伝えることはないだろうと思います。

ただ、偏差値的なデータや普段の様子から、「合格は難しいのではないか」と考えられることもなくはありません。これを率直に伝えることは担当講師の役割ですし、そのために面談をおこなっている面はあります。こうした場合も、可能な限り第一志望校を受験できるように考えながら、受験スケジュールを相談していくことになるはずです。こうした一連の話し合いを「厳しい」と捉えるかどうかではないかと思います。

Q:有望な子の面談は校舎責任者が担当するというのは本当ですか?

A:嘘です。面談の担当者は、基本的に受験生を担当している講師のなかから決められます。サピックスでは算数と国語はA授業とB授業に分かれいているためお子様を担当している講師が少なくとも6人いることになりますが(算数×2人、国語×2人、理科、社会)、受験生本人の苦手な教科の講師が面談を実施する傾向があります。少なくとも私の経験した範囲内では「この生徒は有望だから校舎責任者である私が担当しよう」「この生徒は有望だから校舎責任者が担当すべきです」というようなことは聞いたことがありません。

Q:5年生は面談をしてもらえないのですか?

A:5年生までの面談は、ご家庭の要望に応じて適宜おこなわれています。サピックスの公式サイトでも、以下のように説明されています。

個別面談は、ご希望により随時ご相談を承っておりますので、各校舎受付までお問い合わせください。なお、6年生の保護者の方には、年2回(6月上旬、11月下旬)進路相談の個別面談を行っています。

サピックス小学部Webサイト

私も5年生の面談をおこなったことがあります。

Q:面談に手土産は必要ですか?

A:必要ありません。サピックスで面談をしていた立場から言うと、お菓子などのお土産を持ってきていただいた場合は、ありがたく頂戴します。ただ、手土産の有無で面談の内容が変わることはありませんし、ご家庭との関わり方が変わることもありません。生徒さん一人ひとりと等しく向き合うよう心掛けている講師ばかりです。

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まとめ

サピックスの面談について、サピックスに勤務した経験から紹介しました。個別面談の機会は多くないために、「サピックス側にスケジュールを勝手に決められてしまうのではないか」「志望校を正直に話したら冷たくあしらわれるのではないか」と不安になってしまうことがあるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。この記事が面談に行く前の参考になればと思います。

この記事は筆者がサピックスに勤務した経験から書いていますが、サピックスの公式見解とは異なる可能性があります。不明点・疑問点については通塾している校舎に問い合わせるといいでしょう。

進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは5歳の娘の育児に奮闘中。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

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