生徒さんの募集を停止しています。
お問い合わせ

サピックスで国語の偏差値60を取る受験生7つの特徴

サピックスの国語で偏差値60を取る受験生7つの特徴 サピックス

サピックスで偏差値60を取る受験生には特別な才能があるのでしょうか。SNSなどインターネット上のポストや記事を見ていると、そういったことが書かれていることも少なくありません。

ただ、サピックスの講師や家庭教師として多くの受験生と一緒に学習してきた経験からいうと、必ずしもそうではありません。もちろん「この子には国語の才能があるな」と感じる受験生もいました。しかし、全員がそうだったわけではありません。本文の読み方、設問の捉え方、選択肢の見方、記述の書き方などを学習し、国語に真摯に向き合った結果、偏差値60に達した受験生のほうがはるかに多かったと感じています。

今回は、サピックスで国語の偏差値60を取る受験生に共通して見られる特徴を紹介します。

スポンサーリンク

特徴①:本文をなんとなく読まない|目的を持ったメリハリのある読み方

まずは、本文を読むときの特徴です。

サピックスの国語で偏差値60を取る受験生は「なにを読むべきか」を意識しています。言い方を変えると、「問題を解く」という目的意識をしっかり持っていることが多いということです。(「ことが多い」としたのは、偏差値60を取る受験生のなかにも、文章を読む段階では純粋に楽しんでいる子が確かにいると感じられるからです。ただ、このような受験生にとって「文章を純粋に楽しむ」とは、人物の心情や筆者の主張などを読み取ることだと考えられます)

それでは、サピックスの国語で偏差値60を取る受験生はどのように文章を読んでいるのでしょうか。それは「メリハリのある読み方」です。

物語文であれば、ストーリー・あらすじを追うのではなく、気持ちや気持ちの変化を追っています。

説明文であれば、筆者の主張や話題はもちろんのこと、対比、列挙などの構造に目を向けて読んでいます。いずれの場合も、必要なところに丸や線、波線などを引いて、自分が理解しやすいような工夫をしています。

このように、ただ漫然と本文をよむのではなく、読むべきポイントを意識して本文を読んでいるのです。

国語は「文章を読む量」ではなく「文章の読み方」が重要!

スポンサーリンク

特徴②:問題を解く手順やアプローチを考える

国語が得意にならない受験生に多いのは、設問を読んだらいきなり選択肢を見て答えを出そうとするパターンです。それで解けてしまう問題もありますが、傍線部や解答の手がかりの確認をせずに解ける問題はそう多くはありません。(選択問題ではなく記述問題で同じことをしようとする受験を見たこともあって驚きました)

偏差値60を取る受験生は、以下の手順を踏んで答えを考えることができます。

  • 設問を読んで、問われてることや条件を整理・理解する
  • 本文に戻り、答えや答えのヒントを探す
  • 選択肢から正解を見つける、あるいは記述する

こうした基本的な手順は可能な限り踏んで解答したいですね。

また、問題を解くアプローチの面も異なります。

国語が得意にならない受験生は、文章の内容からのみ考えて答えを出そうとすることが多いのです。しかし、偏差値60を取る受験生は文章の内容を理解しようとするのはもちろんのこと、文章の構造を理解して解答しようとします。ここで言う文章の構造とは、たとえば以下のようなものです。

【文章の構造の例】

  • 対比
  • 列挙
  • 指示語
  • 接続語 など

文章の内容だけでなく、こうしたものを利用できるようになる“二刀流”ができるようになると、解答の精度が高まっていきます。

コラム:サピックスのα1にいた男子生徒が読んでいた本

私がかつてサピックスの神奈川県内の校舎でα1コースを担当していたときのことです。教室に入るとある男子がおしゃべりもせずに本を読んでいました。ご存知の通り、サピックスには休み時間がありません。それでも教科の入れ替わり時に若干の隙間時間ができてしまうことはあるのですが、彼は本を読むことにその時間を利用していたのです。

そうは言っても、おそらく1~2分程度の時間。そんなわずかな時間に熱心に読む本とはどのようなものだろうか……。そう思った私はどんな本を読んでいるのか聞いてみました。彼が読んでいたのは、読解力を養成のための参考書。もちろん、こうした参考書を読めば、偏差値60に到達するということではありません。ただ、十分に国語のできる彼が、さらにできるようになろうとするため貪欲な姿勢には驚かされました。

サピックスの国語A授業では5年生後期から「解放力メソッド」で「今日のコレいち問」を学習します。これは問題の解き方を毎週一つずつ学習するコーナーです。まずはサピックスのテキストの内容をしっかり身につけていくといいですね。

スポンサーリンク

特徴③:選択問題で答えを「選ぶ」のではなく「見つける」

選択問題の基本的な考え方は、選択肢のなかから正しいものを「選ぶ」のではなく「見つける」ことです。

国語で伸び悩む受験生を見ていると、「選択肢のなかから正しいものを選ぼう」とする意識が強いように感じます。

このような受験生に多いのが、選択肢をア(あるいは1)から順番に眺めていき、「アは正しそうだな……。あれ、イも正解かもしれない……。やっぱりウかな……」というように、本文に根拠を求めることなく、自分の主観や感覚で正解を判断しようとする姿勢です。

一方、サピックスで偏差値60前後を取る受験生には、違った特徴があります。

まずは、設問でなにが問われているのかを理解し、本文の傍線部に戻ります。そして、「本文のここにはこう書いてある。そして、ここにはこう書いてある。だから、こういう内容が答えになるだろうな」というように、本文を根拠にして、答えをある程度予測します。そのうえで、選択肢のなかから根拠にあったものを見つけるのです。

つまり、「どの選択肢が正しそうか」を考えるのではなく、「自分が本文を根拠に導き出した答えと一致する選択肢はどれだろうか」と見つける意識を持っているのです

選択問題は、選択肢のなかから「正しそうなものを選ぶ」問題ではありません。本文を読み、根拠をもとに答えを予測し、その答えと一致する選択肢を「見つける」問題なのだと考えるといいですね。

もちろん、すべての問題をこのように解けるわけではありません。たとえば選択肢を2つまでしぼって最後は「時間もないし、だぶん、こっち!」と答えを出して正解することもあります。また、本文に根拠を求めて「こういう内容の答えになりそうだな」と考えることができても、自分が考えたものが選択肢になくて困惑してしまうケースもあります。

ただ、サピックスで偏差値60に達する受験生は、「どうしてその選択肢にしたの?」と問うと、自分の解答の根拠を的確に答えられることが多いのは事実です。逆に偏差値50台半ばぐらいで足踏みしてしまう受験生は根拠を答えられないか、答えられても曖昧であることが多い傾向があります。

コラム:選択問題を消去法で解くのは有効?

消去法とは、たとえばア~エまでの4つの選択肢があったときに、「3つの選択肢が正解ではないから、残った1つが正解」というように答えを出す方法です。昔から使われている方法で、正解をあぶりだす効果はあります。

ただ、少しだけ気をつけなければならないこともあります。小学生である中学受験生に消去法を教えると、問われていることを無視して「本文に書かれていれば○、本文に書かれていないことは×」とだけ考えてしまうことがあるのです。また、「適当なものを選びなさい」「ふさわしいものを選びなさい」と指示されているのに、必死に「適当でないもの」「ふさわしくないもの」を探してしまうこともよくあります。こうした結果、本文には書いてあるけれど問われたこととは関係ないものを正解に選んでしまったり、解答に想像以上の時間がかかってしまったりします。

選択問題を解くときは、「設問を読んで理解→本文を確認して答えを推測→推測した答えに合うものを選択肢のなかから『見つける』意識を持つこと」が大切です。その過程で「この選択肢のこの部分は×だよな」というように、消去法的な手法を利用する意識を持っておきましょう。

いまお伝えした通り、「絶対に消去法を使ってはいけない」ということではありません。実際に問題を解いていると「これは消去法で解いたほうがいいな」ということもあります。このあたりの見極めができるのも、サピックスの国語で偏差値60に達する受験生の特徴と言えそうです。

スポンサーリンク

特徴④:記述問題では、問題に応じた「書き方」を知っている

記述問題には確立された書き方(型)のある問題があります。たとえば「ちがい」を書く問題では、対比するものAとBの項目をそろえて、同じ観点から述べることが重要です。ここでは、小学生AさんとBさんの違いを例に考えてみます。

Aさん背が高い足が遅い
Bさん背が低い足が速い

この場合、AさんとBさんの違いを説明するには、「Aさんは背が高く足は遅いが、Bさんは背が低く足は速い(というちがい)。」というように書けば一応の正解となります。これを「Aさんは背が高いが、Bさんは背が低く足は速い(というちがい)。」と書くと、Aさんのほうについて「足が遅い」という要素が抜けてしまっているため減点となってしまうのです。このように項目をそろえて同じ観点から書くことで、必要な要素を入れられることになります。

他にも記述問題の「型」といえば、気持ちの変化を書くものがあります。これはあまりにも有名ですね。「1、変化前の気持ち」「2、気持ちの変化のきっかけ」「3、変化後の気持ち」の順に書いていくとしっかり説明できます。

こうした型を知っているだけで、ある程度の得点になる解答をスピーディに書くことができます。

国語の記述問題にはある程度の型がありますが、すべての問題を型に当てはめて書こうとするのは無理があります。たとえば、物語文の記述問題の答えをすべて気持ちの変化の型で書こうとするというようなことがないようにしたいですね。サピックスの国語で偏差値60を取る受験生は型を覚えているのと同時に、問題によってどんな書き方をすべきか考える臨機応変さを持っています。

スポンサーリンク

特徴⑤:わからないことや間違えた原因を放置せず、次につなげる

間違えてしまった問題やよく理解できなかった問題をそのまま放置せず、「なぜそうなるのか」を確認して次に活かそうとするのも、サピックスの国語で偏差値60に達する受験生の特徴です。

あくまでも感覚値ですが、偏差値50前後ぐらいまでの受験生は、間違えたときにその原因を究明しようとしないことが少なくありません。そこから偏差値が下がっていくほど、「あー、間違えちゃった」で終わりにしてしまう傾向が強くなっていく印象です。

いっぽうで偏差値60に達する受験生は、まだ偏差値が振るわない時代から、「なぜ間違えてしまったのか」「どう考えれば正解にたどり着けたのか」をしっかり確認しようとする傾向があります

たとえば、以下のように考えます。

  • 間違えた内容:筆者の主張の理由は2つあるのに、1つしか書かなかった。
  • 間違えた原因:「また」という接続語を読み落とした。
  • 次回からの対策:列挙を表す接続語があったら丸で囲い、確実に意識する。

大切なのは、「間違えた」という結果だけを確認して終わりにしないことです。国語が得意な受験生ほど、「どうして間違えたのだろうか」「どう考えれば正解できたのだろうか」と考えます。そして、次に同じような問題が出てきたときに正解できるよう、自分なりの対策まで考えようとします。

また、放置しないのは間違えた問題だけではありません。

実はよくわかっていなかったけれど、テストの残り時間の関係から「もうこれでいいや!」と答えを書き、たまたま正解してしまった問題もあるでしょう。

偏差値60に達する受験生は、そのような問題についても、「答えが合っていたからOK」で終わりにしない傾向があります

「なぜこの選択肢が正解なのか」「なぜこの記述で点がついたのか」「さらに点を伸ばすには、どう書けばよかったのか」と考えて、次に活かそうとするのですね。

サピックスには、A7やB7サイズぐらいのメモ帳に、自分が問題を間違った理由や、そこから得た気付きを書くよう伝える先生もいます。こうしておけば、組分けテストやマンスリーテスト、そして入試本番前などに、いつでも読み返すことができます。

この作業を小学生が一人で行うのは、なかなか難しいものです。

そうだとはいえ、ご両親が間違えた原因を指摘することも簡単ではありません。学習がうまくいかず、ケンカになってしまうこともあります。

ご家庭でうまくいかない場合は、サピックスの質問教室で先生に協力をお願いするか、プリバートなどの個別指導塾や家庭教師の先生に伴走をお願いするといいでしょう

番外編コラム:偏差値が上がっていかない受験生によくあること|シャープペンを床に落とす子には要注意

私はサピックスの講師として約14年半、家庭教師として約6年、受験生と一緒に学習しています(※記事作成時)。そのなかで、偏差値がなかなか上がらない受験生には、ある共通した傾向があることに気付きました。

それは……授業中に筆記用具や文房具を落とすことです。

学習がうまく進んでいかない子はシャープペンシルや鉛筆、ボールペン、消しゴム、定規などを、本当によく落とします。これらを使おうとして落とすのであればわからないこともないのですが、「さすがにいまは使わないのでは……?」というタイミングで定規を落とすこともあります。また、授業中に突然「先生! ボールペンのバネが飛んでっちゃった!」という叫びがあがることも……。どういうわけかボールペンを分解しているのですね。

このように、筆記用具や文房具をよく落とす(分解する)受験生の成績はなかなか上がっていきません。その理由はご理解いただけると思いますが、授業や勉強に意識が向いていないから――つまり、集中していないからです。

授業中になぜか筆記用具や消しゴム、定規などを手でもてあそぶ……。あるいは、ボールペンやシャープペンシルを分解する。その結果、机から落としてしまう。そして、それらを拾うために机の下にもぐり、時には飛んでいったものを探すために教室の床をはっていく……。そのあいだも授業は進んでしまいますから、大切な内容を聞き逃すことになりかねません。なにより、意識が勉強に向かっていないのです。

これでは偏差値が上がるはずがありませんよね。

もちろん、筆記用具を落とす受験生の全員の成績が上がりづらいと断言はできませんが、その傾向はあると、経験上考えています。

スポンサーリンク

特徴⑥:語彙力がある|国語の勉強以外の言葉を知っている

語彙力は単にマンスリーテストや組分けテスト、復習テストの大問2で得点するためのものではありません。語彙力は読解力や文章理解を支える重要な要素の一つです。

知ってる言葉が多ければ文章全体でおおよそ何を言っているのかがわかる可能性があります。また、せっかく文章の読み方を理解して、どこを読めば答えのヒントをつかめるかわかっても、そこになにが書かれているかがわからなければ、答えを出すことはできません。「わからない言葉や知らない言葉は読みながら意味を推測すればいいのでは?」という意見も一理ありますが、それにも限界はあります。知らない言葉の意味をまったく違う意味として推測してしまうことも少なくありません。知っている言葉は多ければ多いほどいいのです。

それでは、どのような言葉を学習していけばいいのでしょうか。

  • 気持ち言葉(心情語)
  • 様子や状態を表す言葉
  • 慣用句
  • ことわざ
  • 二字熟語、三字熟語、四字熟語 などなど……

こういった国語の学習のなかでストレートに出てくる言葉はもちろん覚えることが重要です。気持ち言葉や様子や状態を表す言葉は物語文の記述問題の得点に直結しますし、慣用句やことわざなどはマンスリーテストや組分けテスト、復習テストの大問2の得点に直結するほか、本文中で使われることももちろんあります。こうした言葉以外にも、以下のような言葉も大切です。

  • 日常にある言葉
  • 社会問題に関わる言葉

日常にある言葉としては、たとえば「所定の用紙」の「所定」のようなものがありますね。これを「規定」が選択肢にあった場合に、間違いだと気付ける語彙力があるといいですね。なお、この問題は慶應義塾湘南藤沢(SFC)の入試問題で出題されたことがあります。

社会問題に関わる言葉としては、「ヤングケアラー」「フードロス」「キャッシュレス」「AI」「SNS」「メガソーラー」「ジェンダー(ジェンダーアイデンティティ)」など時代のキーワードになりそうなものがあります。

特に、小学生は「SNS」をほとんどは使ったことがないはずなのに、説明的文章のなかで当然のように出てきます。本文を読んでどういうものが推測することもできますが、もともと知っていたほうが本文を読みやすくなるということは疑いようもありません

日常にある言葉や社会的な問題と関わる言葉には興味を持って、どのような意味なのかある程度、理解しておくといいですね。

「国語は全分野的な教科」だと、私は常に思っています。国語の文章を読むために必要な知識・言葉が他教科で出てくることもあります。これは中学受験に必要な4教科だけでなく、音楽や図工、家庭科、体育、学校行事などでも同じです。「国語の勉強」「社会科の勉強」「理科の勉強」「算数の勉強」と科目に別の勉強だと考えずに、「すべてがつながった一つの勉強」というような意識を持っておくことが大切です。

コラム:言葉を知らないとどうなるか?

受験生によっては、「そんなに言葉を知っている必要ある? 覚えるのは面倒だし、覚えられない」と感じることがあるようです。

言葉を知らないことにはさまざまな問題がありますが、ここでは2つ紹介します。

まずは、記述問題の解答が稚拙になってしまうことです。たとえば、気持ちを答える問題の答えの多くを「うれしかった」か「悲しかった」で対処しようとしてしまいます。実際の入試問題では複雑な感情の機微が描かれた文章が出るため、「うれしかった」や「悲しかった」のような単純な気持ち言葉で答えを書けるとは限りません。「清々しい気持ち」「罪悪感を覚えている」「達成感を覚えている」などなど、さまざまな気持ち言葉を覚えて、必要なときに使えるようになるといいですね。

また、文章の構造から本文のどのあたりに答えがあるかがわかっても、そこに書かれていることの意味がわからなければ答えを出せません。言葉を知らないと、まさにこの状態になってしまうのです。

国語は文字通り、日本の「言葉」を学習する科目です。ですから、語彙力のあるほうが点につながる可能性は高くなります。もちろん語彙ばかりを増やそうと躍起になる必要はありませんが、日ごろから言葉に対する感度を強くしておきたいですね。

スポンサーリンク

特徴⑦:音読を「作業」にしていない

サピックスでは5年生ぐらいまで、テキストの音読をする家庭学習が出ます。偏差値が伸びていかない受験生は「音読は面倒くさい」「音読なんて意味あるの?」と考えて、ないがしろにしてしまうことも少なくありません。いっぽう、偏差値60を取る受験生は、音読を軽視せずしっかりやることが多い傾向があります。

音読に取り組むときのポイントは以下の4つです。

1:保護者の方が必ず近くで聞く

テキストをコピーするなどして、一緒に目で追いながら聞くといいですね。

2:読めない漢字がないかを確認する

単純に読めない漢字があったら教えてあげるといいですね。

3:知らない言葉がないかを確認する

聞いたことはあるし読めるけれど、実は意味をわかっていない言葉がないか確認するといいですね。「これは意味がわかっているか怪しいかも……」という言葉が出てきたら、「ねえねえ、その言葉ってどういう意味か知ってる?」と確認してあげるといいですね。

4:本文に書かれている文や言葉を勘違いして読んでいないか確認する

たとえば、本文には「食べにくい」と書かれているのに、思いこみで「食べにいく」と読んでしまっている……など誤っているところがあれば、ケンカにならないように指摘してあげたいですね。

「音読って意味があるんですか?」と質問されることがあります。もちろん、「音読をすればすぐに偏差値が上がる」というようなものではありません。しかし、偏差値60を超える受験生の多くは、しっかり音読できるものです。筋トレのように着実に力をつける要素の一つであると、私は考えています。

スポンサーリンク

まとめ|サピックス国語で偏差値60を取る子には「特別な才能」より国語に対する向き合い方が重要

ここまで紹介した「サピックスの国語で偏差値60を取る受験生の特徴をまとめます。

  • 特徴①:本文をなんとなく読んでいない
  • 特徴②:問題を解く手順やアプローチを考える
  • 特徴③:選択問題で答えを「選ぶ」のではなく「見つける」
  • 特徴④:記述問題では、問題に応じた「書き方」を知っている
  • 特徴⑤:間違えた原因を確認し、次に気を付けるべきことを意識する
  • 特徴⑥:語彙力がある
  • 特徴⑦:音読を「作業」にしていない

今回紹介した7つの特徴を見ていただくとわかるように、必ずしも特別な才能だけで偏差値60を取るわけではありません。

もちろん、もともと文章を読むことが得意だったり、豊かな語彙力を持っていたりする受験生もいます。しかし、偏差値60に達する多くの受験生が「本文をどのように読むべきか」「問題をどのような手順で解くべきか」「選択肢や記述問題にどのように向き合うべきか」を学び、それを一つずつ身につけています。

また、間違えた問題やよくわからなかった問題をそのままにせず、原因を確認して次に活かそうとする姿勢も重要です。語彙を増やしたり、音読を丁寧に行ったりすることは、すぐに偏差値を上げる魔法のような方法ではありません。しかし、こうした一つひとつの積み重ねが、文章を正確に読み、根拠をもって答える力につながっていきます。

サピックスの国語の偏差値60は、「特別な勉強法」によって到達するものではないと、私は考えています。

こうした国語に対する向き合い方を少しずつ身につけていくことが、結果として偏差値60、そしてその先の成績につながっていくのではないでしょうか。

今回紹介した7つの特徴のすべてを、最初から完璧にできる必要はありません。まずは、改善できそうなものを一つ見つけ、そこから取り組んでみてはいかがでしょうか。一つひとつの学習を丁寧に積み重ねていけば、国語の力は少しずつ変わっていくはずです。

進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは子育てに奮闘中です。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

岸智志をフォローする