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【中学受験の国語】東京農大一中の傾向と対策|短時間に手際よく効率的に処理する力が試される

東京農業大学第一高等学校中等部 入試問題分析

東京農業大学第一高等学校中等部(以下、東京農大一中)を志望する受験生の方向けに、国語の入試問題の傾向と対策を紹介します。

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東京農業大学第一高等学校中等部の国語 配点、解答時間、出題形式、難易度、合格者平均点

・国語の配点:100点
※算数:100点、社会理科:合計で100点

・国語の解答時間:40分
※算数:40分、社会理科:合計で40分

・形式:
第一回/漢字(書き取り、読み取り)+論説文×2題
第三回/漢字(書き取り、読み取り)+論説文×1題、物語文×1題
※形式はあくまで傾向です。平成29年度の第一回入試では「漢字×1題、知識×2題、読解×1題」の合計4題構成でした。
※第二回は算数と理科による2科目入試なので、国語はありません。

・難易度:やや難しい
※特に近年は問題の難化が進んでいる印象です。

・国語の合格者平均点:50~75点

算数と国語が100点、社会と理科が合わせて100点のいわゆる「傾斜配点」です。東京農大一中では、社会と理科は40分で一緒に解答することになっており、合計で100点の配点となっています。

問題の難易度としては、合格者平均点が表すように「やや難しい」と言えます。あくまでも推測ですが、これは東京農大一中の狙いなのかもしれません。

東京農大一中の第一回入試は「2月1日の午後」におこなわれます。集合時間は4科目受験で14:30、2科目受験なら15:30です。午前中に最難関校を受験生したお子さんが、余裕をもって到着できる時間です。そこで問題の難易度を上げることで、優秀な受験生に合格してもらおうと考えているのではないかと考えています。

ただ、必ずしもこの難しい問題で高得点を取らなければいけないとは限りません。2020年(第一回)の合格最低点は28点、3割にも満たないということです。たとえ国語で失敗してしまったとしても、合格の可能性はあります。入試当日はすべての科目を全力で解いてきましょう。

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東京農大一中 国語の傾向と対策

東京農大一中の入試は、以下のような形式で実施される傾向があります。

2月1日午後 第一回入試

・漢字×1題 論説文×2題(合計で6000~8000字程度 ※スペース込み)

2月4日午前 第三回入試

・漢字×1題 論説文×1題、物語文×1題(合計で6000~8000字程度 ※スペース込み)

第一回入試は論説文が2題、第三回入試では論説文が1題と物語文が1題という形式で、ほぼ固定化されています。

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入試問題の傾向と対策

東京農大一中の入試問題の傾向と対策を紹介します。

本文の傾向と対策

まずは本文の傾向について確認しておきましょう。

論説文の傾向と対策

東京農大一中で取り上げられる論説文は抽象的なものが多く、短時間で完全に理解するのは難しいだろうと考えられます。抽象的表現と具体的表現の区別、対比表現、まとめ表現などに注意しながら主張や概要など最低限のことを把握しながら、ある程度のスピード感で読み進めるといいですね。

ただ、「科学とはなにか」など、メジャーなテーマの文章も出題されることもあります。塾で何度か触れていれば、抵抗なく読めるでしょう。

物語文の傾向と対策

東京農大一中の物語文は、海外小説の翻訳版や戦前の小説が出ることがあります。2019年(第三回)では志賀直哉が出題されました。

海外小説を翻訳した文章は人物名の区別がつかなくなったり、文化的背景をイメージしづらかったりと読みづらいと感じることがあります。大手塾に通っていれば何度も触れるはずなので、苦手意識を持たずよく練習しておきましょう。

戦前の小説は、同じ日本語のはずなのに使われる言葉がすーっと頭に入ってこないことがあり、やはり読みづらいと感じることがあります。夏目漱石先生、芥川龍之介先生、宮沢賢治先生などの作品には親しみやすいものがありますので、余裕があれば少し読んでおいてもいいですね。

問題の傾向と対策 合格するために必要なことは?

東京農大一中の問題はなかなか難しいと言っていいでしょう。

論説文では全体的に、傍線部を言い換えた選択肢を選ぶ問題があります。「どのようなことですか」「どのような意味ですか」「どのようなものですか」と問われるものです。

たとえば、2019年(第一回)大問二の問五でも、こうした問題が出題されました。この問題は、傍線部を意味が変わらないように逆に表現した選択肢を選ぶ必要がありました。しっかりとした思考を求められるため解答に時間がかかります。

また、同じく2019年(第一回)大問二の問七では、本文中の具体例を抽象的表現に置き換えた選択肢を選ぶ必要がありました。具体例の内容を理解して合致する選択肢を選ぶ必要があり、やや難しい問題だったと言えるでしょう。

いずれの問題も「アの選択肢はここがバツ、イの選択肢はここがバツ……」というような消去法的な発想では解けませんでした。選択肢のなかから正解でないものを探す消去法的な考え方ばかりでなく、正解の選択肢を直接選ぶ意識を持っておくといいでしょう。

このほかには、脱文挿入問題が高い頻度で出題される傾向があります。問題を解くための考え方を身につけておきましょう。

脱文挿入問題については「1、指示語」「2、接続語」「3、脱文の内容自体」をヒントにすると、解答しやすくなります。

また、本文中の空欄に「~的」という語を選んで入れる問題もよく出ます。本文の内容と構造から推測できるものばかりですが、与えられた選択肢に並んでいる言葉の意味がわからないと正解できません。「普遍的」という言葉が並んでいることがよくありますので、意味をしっかり確認しておきましょう。

第三回入試では記述問題が出題されることもあります。特徴としては、記述の解答に使うべき言葉が指定されていることが挙げられます。

2018年(第三回)大問2の問十では「奇妙」「理解」を使うように指示されていました。こうした問題は使うべき言葉自体がヒントになります。大手塾ではこうした問題を何度か解いているはずですので、その都度しっかり練習しておきましょう。なお、使った言葉に傍線を引くことが求められているので忘れないように気をつけてくださいね。

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まとめ

・東京農大第一高等学校中等部の入試問題は、難易度が比較的高い問題を40分で解く必要があります。手際よく効率的に解答する意識を持っておきましょう。一方でじっくり考えたいタイプの受験生には向かない問題だと考えられます。

・選択問題では、消去法的な考え方ばかりするのではなく、正しい選択肢をしっかり選べる力が必要です。言い方を変えると本文の内容を一定レベル以上の精度で理解する必要になります。

・脱文挿入問題の出題頻度が高いので、演習授業などでしっかり練習しておくといいですね。

東京農大一中は、サピックスの偏差値表の「47~48」ぐらいのところに載っています。決して最難関校というわけではありませんが、問題用紙には難しいものが並んでいます。受験を考えるのなら普段の学習と過去問でしっかり対策しておきましょう。