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国語が苦手なら漢字と知識をやることが中学入試の合格につながる

国語が苦手ならまずは漢字と言葉の知識を 国語の解き方

「先生、うちの子は国語が苦手なんですが、どうすればいいでしょうか」

こんなご相談をいただくことはよくあります。しかし、体験授業などを通してお子様の様子をよく拝見すると、実は読解力の前に漢字や言葉の知識が不足していることもよくあるというのが実感です。

こうした場合は「国語が苦手だと感じるなら、まずは漢字と言葉の知識をしっかり学習しましょう」とお伝えしています。

ただ、それで納得してもらえるとは限りません。ご相談くださったお母様が「私が知りたいのは、どうすれば読解力がつくかなんだけどな……」と不満げな様子を見せられることもあります。

もちろん、読解力を上げるためにできることはたくさんあります。それでも漢字や言葉の知識の学習は、国語の成績を上げるために非常に重要です。いったいなぜなのでしょうか。

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漢字と言葉の知識の重要性

漢字や言葉の知識がどれだけ重要なのかを考えてみたいと思います。

漢字が出ない学校はほとんどない

まず大切なのは、入試に漢字を出さない学校はほとんどないということです。

もしかすると、トップ校では読解力ばかりが試されるというイメージを抱いていらしゃる方はいるかもしれません。開成中学、麻布中学、武蔵中学、駒場東邦、桜蔭中学、女子学院、雙葉中学、豊島岡中学、聖光学院、栄光学園、渋谷教育学園渋谷、渋谷教育学園幕張……。いま挙げたのはすべてのトップ校ですが、いずれも漢字が出題されています。そのなかでも駒場東邦や栄光学園で出題されるのは例年15問。決して読解力ばかりが試されるわけではないのですね。

また、あくまで全体的な印象ですが、偏差値的にミドル層やボトム層は漢字や言葉の知識の比重が大きいように感じられます。国語のテスト全体の10%~20%が漢字や知識分野に配点されているようなイメージです。

そうであれば、漢字や知識の学習をおろそかにすると、一気に10%~20%の得点を落とすことになってしまいます。逆に言えば、低学年から入試直前まで漢字や言葉の知識をしっかり学習していれば、10%~20%の点を手堅く得られることになるのです。

過去問をやっていると「合格者平均点まであと15点」というようなことが起きます。この場合、受験生本人は「もっと読解で点を取らなければいけない」と考えがちです。本当にそうでしょうか。

よく確認してみると、読解問題のなかで出題されているものを含めて、実は漢字や知識分野で10点以上失っていることがよくあります。つまり、知識分野に割り当てられている10%~20%のほとんどの点を落としている状態です。

そうだとすると、入試までのあいだに漢字や知識を固めれば合格ラインに達することになります。過去問に限らずテストを受けたら、どこで失点しているのかをよく確認してください。もし漢字や知識で多く失点しているのなら、コツコツ学習を続けることで得点が伸びる可能性が高くなります。

漢字や言葉の知識で失った1点で不合格になっている人は毎年いるはず

漢字や言葉の知識の重要性を考えるヒントがもう一つあります。それは中学校が公開している入試データです。6年生のお子さんのいらっしゃる方であればご覧になったことがあるのではないでしょうか。

このデータのなかに「合格者最低点」というものがあります。たとえば、栄光学園2021年入試の合格者最低点は「155点」でした。4科目合計で「155点」を取った受験生までが合格ということですね。逆に考えると「154点」だった受験生は不合格だったということになります。(出典:入試状況|受験をお考えの方へ|栄光学園

この「155点」と「154点」の境目がボーダーラインです。ボーダーライン近辺には非常に多くの受験生がいるはずですから、わずか1点の差で涙を飲んだ子が毎年かなりいることになります。

そして、この1点の差が漢字だったのかもしれないのです。

「154点だった受験生があと1つ漢字を正解していたら……」。そう考えると、いかに漢字の大切であるかがわかるのではないでしょうか。ここでは漢字を例にしましたが、これが言葉の知識であってももちろん同じことです。

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漢字と言葉の知識を学習すると読解問題ができるようになる

漢字や言葉の知識はコツコツ勉強することでできるようになります。テスト全体の10%~20%を手堅く得点するためにも、入試本番で1点に泣かないためにも、毎日しっかり学習を続けるといいですね

ただ、漢字や言葉の知識をコツコツ学習することのメリットは、それら直接問う問題に正解できることだけではありません。漢字や言葉の知識をコツコツ学習するうちに、読解問題での得点がアップすることがあるのです。

たとえば、次のような例を考えてみましょう。

  • 論説文を読んでいると、AとBが対比で説明されていた。
  • 設問では「AとBの違い」を説明するよう指示された。
  • 答えを出すためにAについて書かれているところとBについて書かれているところをそれぞれ読んでみた。
  • すると、Aのところには「具体的」という言葉があった。だが、Bのところにはこれに対応するような言葉がない。

さて……、このような場合、どうやって答えを書けばいいのでしょうか。

ここで漢字や言葉の知識をしっかり学習してきた受験生とそうでない受験生の差が出ます。対比を捉えてその違いを説明する問題の場合、AとBに書く項目を可能な限りそろえなければなりません。

ところが、漢字や言葉の知識を学習してこなかった受験生はAのほうに書いてあった「具体的」の対義語がわかりません。そのためAのほうには「具体的」という言葉を入れるものの、Bのほうにはそれに対応する言葉を入れないまま答えを書いてしまいます。当然、要素不足となり減点となってしまうのです。

一方、漢字や言葉の知識をしっかり学習してきた受験生は、「具体的」の対義語が「抽象的」であることを知っています。そこでAのほうには文章にある通り「具体的」という言葉を入れ、Bのほうには本文にはない「抽象的」という言葉を入れて解答を作ります。その結果、しっかり学習してこなかった子と比較して2~3点高い得点となるのです。

ここに挙げたのは一例に過ぎません。他にも「漢字や言葉の意味がわかるから本文の意味がわかる」といったことにもつながっていきます。

漢字や言葉の知識と読解力は、無関係にも思えます。しかし、実際のところ漢字や言葉の知識は、読解力のベースとなっているのです。

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まとめ

  • 漢字や言葉の知識が出ない学校はほとんどない
  • 漢字や言葉の知識の配点は、全体の10%~20%
  • 漢字や言葉の知識をコツコツ学習すれば、全体の10%~20%を手堅く得点できる
  • 漢字や言葉の知識一問に配分された1点で合格・不合格が決まっている可能性がある
  • 漢字や言葉の知識は読解力のベースになっている

先ほどのお話と重複しますが、漢字や言葉の知識はある程度正しく学習すれば基本的に右肩上がりで力がついていくものです。低学年のころからコツコツ学習しましょう。もちろん6年生になってからその重要性に気付いたとしても遅くはありません。たったいまから入試まで、ぜひ学習を続けてください。