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中学受験生がカンニングしたときの対処法|カンニングをしてはいけない本当の理由は?

コラム

中学受験塾で授業していると、子どもたちがかなりの頻度でカンニングしていることに驚きます。たとえば、小テストを実施した結果、隣り合った2人がまったく同じ間違いをしたケース。これがよくある間違いなら納得できるのですが、普通ならあり得ないようなものであった場合カンニングが疑われます。しかも、教室にこの2人しか同じ誤答の受験生がいなかった場合、どちらがとちらからの答えを見たと考えるのが自然です。

カンニングは決して“一部の悪い受験生”だけがするものではありません。むしろ、4~6年生までの3年間で1度もカンニングをしたことのない中学受験生を探すことのほうが難しいのではないかと感じるほど。では、ご自身のお子さんがカンニングをしてしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

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カンニングばかりしていた受験生の末路

筆者が担当した受験生にこんな子がいました。

彼は首都圏の人気校を目指す受験生。偏差値的には少し足りていませんでしたが、まじめに努力して夏ごろまでにかなり力を伸ばしました。ところが、夏の終わりに様子が変わりはじめます。家庭で学習した答えが○(マル)ばかりになったのです。

はじめは「これも努力の成果なのかな」などと軽く考えていました。しかし、彼は過去問で100点満点中90点以上を連発。これを見て、「あ、この子はカンニングしているに違いない……」と確信しました。自分の偏差値よりも高い中学校の過去問を解いて90点以上を先発できる受験生はいません。しかも、模試で合格可能性が高いと判定されている別の受験生が50~60点で苦戦している過去問です。1度だけならたまたま90点以上取れることがあるかもしれませんが、連発となるとまず不可能でしょう。

彼はその後、授業中にもカンニングするようになってしまいました。そして、そのまま入試を迎えてしまったのです。結果は以下の通りです。

  • 2/1 不合格
  • 2/2 不合格
  • 2/3 不合格
  • 2/4 不合格
  • 2/5 合格

この受験生の場合は2/5に合格してどうにか進学する中学校を決めることができました。しかし、2/1から不合格が続いたことで精神的にはかなり落ち込んでいたことを考えると、2/5の学校も不合格になることは充分考えられました。「あの入試でもし不合格になっていたら……」と考えると、いまでもぞっとします。

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カンニングはなぜいけないのか? 「当たり前」では説明にならない

カンニングは絶対にしてはいけないことです。では、なぜカンニングをしてはいけないのか、受験生に説明できますか?

「不正行為だから」では弱すぎます。中学受験生は、長い歴史のなかにいた不正を行った人間が必ずしも損をしていないことを知っています。

「入試本番ではカンニングはできないから」というのもよくありません。逆に言えば、「入試本番で絶対にバレないのであればカンニングしてもいい」ということになってしまいます。

筆者は、受験生がカンニングをしてはいけないのは「入試本番で自分を信じることができなくなってしまうから」だと考えています

入試は孤独なものです。受験するのが第一志望校であっても押さえの学校であっても、頼りになるのは自分だけ。「いままで一所懸命勉強してきたのだから大丈夫……!」という思いだけを根拠に正解を出していかなければいけないのです。

入試までにカンニングを繰り返してきた受験生には、自信の根拠となる経験がありません。そのため、「本当にこの答えでいいのかな……。もしかして間違っているかも……」と自分自身を疑いながら答えを出していくことになるのです。人生経験の浅い中学受験生ならなおさらでしょう。そう考えれば、なぜカンニングをしてはいけないのかがおのずとわかるのではないでしょうか。

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自分の子どもがカンニングしたときの対処法

お子さんがカンニングをしてしまった場合、ご両親はどう対処すればいいでしょうか。

まずはしっかり叱ること

もっとも大切なのは、ご両親がお子さんをしっかり叱ることです。カンニングをしてしまった受験生の家庭に連絡すると、「うちの子はカンニングしても叱らないでください」と言われ驚くことがあります。「なるほど、家庭でしっかり叱るのだな」と思って了承するのですが、数日経ってもその気配はありません。よく話を聞いてみると、「カンニングを叱ったせいで子どもがやる気をなくすよりはそのままにしておくほうがいい」ということのようです。

中学受験塾は教育サービス業です。サービス業の一種ですから、家庭からこのように言われてしまったらなにもできません。また、最近は以前には考えられなかったクレームが来ることがあり、カンニングした生徒を下手に叱ると塾が家庭からお叱りを受けてしまうことがあります。カンニングをした生徒の家庭からのクレームに対応する時間と力があったら、一所懸命に正しく勉強している受験生に使いたいもの。そのため、受験生本人に“それとなく”不正をしないようにうながすだけにとどめ、家庭に連絡しないことも増えてきました。

子どものカンニングに気づいたら、ご両親がしっかり対応することが大切です。「カンニング=やってはいけないこと」という意識をしっかり持たせましょう。あらかじめ「うちの子がカンニングをしたときは、ぜひご連絡をお願いします」と伝えておけば、塾との連携も取りやすくなります。

カンニングをした原因を探る

叱ったあとは、カンニングをした理由をヒアリングしましょう。子どもがカンニングしてしまう理由はいくつか考えられます。

  • 志望校の合格可能性が振るわず、お母さんが悲しんでいる(お母さんを喜ばせたい)
  • 成績が上がらず、このままでは受験したい学校を受けさせてもらえなくなるかもしれない
  • 楽に見かけ上の点数を上げたい

この3つがわかりやすい動機でしょうか。もちろん、他にもあるかもしれません。いずれの場合も、先ほど紹介したカンニングをしてはいけない理由とともに、ご両親がお子さんに中学受験でなにを学んでほしいのかを説明すれば、よほどのことがない限り反省してもらえます。たとえば、「お母さんはあなたが一所懸命勉強して成長してくれたのであれば、どんな結果であっても構わない」などと伝えれば、子どもはそれだけで安心するものです。

塾と情報共有して再発防止

塾がカンニングに気づいた場合も、ご両親がカンニングに気づいた場合も、塾と連携して再発を防止することはとても大切です。カンニングに対してどのように対処したのか、今後カンニングがあった場合はどうしてほしいのかをしっかり伝えましょう。

塾はなにかトラブルがあった子どものことをしっかり覚えています。家庭からこうした連絡があったら、ずっとその生徒に注目し続けます。塾と連携を取ることは、講師の目を自分の子に向けさせるという意味でも有効なのです。

カンニングにつながりそうなものを排除

最後にカンニングにつながりそうなものを排除しましょう。宿題をやるときは、お子さんが問題を解き終わるまで解答を預かっておくことが大切。また、6年の秋ぐらいから過去問に取り組むことがなると思います。過去問題集は問題と解答が同じ一冊にまとまっているので問題をコピーしてお子さんに渡し、本自体はご両親が預かっておきましょう。

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まとめ

  • カンニングをしてはいけないのは、入試本番のとき自分に自信を持てなくなるから
  • 子どもがカンニングをしてしまった場合は、しっかりと対処することが大切
  • まずはカンニングをしたことを叱り、その原因を探る。そのうえで塾と連携してカンニングの再発に努める

繰り返しますが、中学受験生がカンニングをすることはよくあることです。むしろ、入試本番までカンニングを1度もしたことがないという子を探すほうが難しいほど。もちろん、ほとんどの子に悪気はありません。

大切なことは、お子さんがカンニングしてしまったときにしっかり対処することです。自分を信じて入試を乗り切れる、強い子に育ってくれたらうれしいですね。