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中学受験の塾選び|9つのポイントを塾講師の経験から解説!

中学受験塾選びのポイント コラム

中学入試を突破するには、専門的に訓練をしてくれる「進学塾」への入塾が必須条件です。中学入試で出題される問題は小学校の学習内容の延長線上にはありません。中学受験特有の問題を知り尽くした専門家(塾)のサポートがどうしても必要なのです。高校入試や大学入試が中学校や高校の延長線上にあることを考えると、中学受験がいかに特殊なものであるかがわかりますね。

ただ、はじめての中学受験では、どのように塾を選べばいいのかわからないもの。首都圏にある大手だけでも、四谷大塚、日能研、SAPIX(サピックス)、早稲田アカデミー、希学園、浜学園など、本当にたくさんの進学塾があります。こうしたなかから塾を選ぶには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

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中学受験塾に通うことのメリット

中学受験塾に通うには、決して安くはない費用が必要です。塾によっても異なりますが、一般的には4~6年生の3年間で200~250万円程度かかるといわれています。「そんなにお金をかけなくても、家で親が教えれば合格できるんじゃない? うちはパパが理数系だし……」と考える気持ちもわからなくはないのですが、そうはいきません。中学入試のレベルは小学校のレベルをはるかに上まわっており、学校によっては大学入試センター試験のレベルをも超えた問題が出されることもあります。つまり、中学受験生は公立に通う中学生や高校生以上の内容を習得しなければいけないわけです。そう考えると、中学受験をするのであれば通塾が必要である理由がわかるのではないでしょうか。

では、塾に通うことには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

メリット1 入試までのカリキュラムがしっかりしている

中学受験専門塾は、入試までに合格に必要な力がつくようにカリキュラムを組んでいます。これは長い中学受験対策の経験からできあがったもので、一朝一夕でできるものではありません。塾に入って毎回、毎週与えられた課題をこなすことで、このカリキュラムに自然と乗れるのは大きなメリットです。

メリット2 定期的なテストがあり、習熟度を客観的に計れる

中学受験専門塾では月1回以上テストが行われます。そのたびに偏差値が算出され、レベルごとにクラス分けされるのです。また、塾外の子どもも受験する大きなテストでは、志望校の合格可能性が数字によって示されます。受験生はこれによって、自分がどれだけ力をつけることができたか(あるいはできなかったか)を客観的に知ることができるのです。

メリット3 「中学入試に合格したい」という気持ちを持った子どもだけが通っている

中学受験塾には、中学入試を突破しようという意志を持つ子どもだけが通っています。ほとんどの子どもにとって、中学受験ははじめの大きな壁です。これに一人で挑むのは現実的ではありません。同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強し、あるときには競い合うことで受験勉強期間を乗り切ることができるのです。

メリット4 中学校に関する情報がある

中学受験は情報戦でもあります。「○○中学校では、こういう問題が出る傾向がある」「△△中学校の偏差値はこれぐらいになりそうだ」「□□中学校の入試日程はこのように変更された」といった情報を知っていれば、どのように受験勉強を進めればいいのかがおのずとわかってきます。こうした情報を一人で集めることは難しいもの。中学受験塾にいけばある程度自然に集まってきますし、わからないことは問い合わせればすぐに答えてもらえます。

メリット5 学校の先生とは異なる大人に出会える

中学受験塾には、どういうわけか個性的な講師がそろっています。そして、それぞれの講師が持てる知識を惜しみなく子どもたちに伝えながら授業を展開するのです。子どもたちの知的好奇心を刺激するこうした授業は、すべてを平均的にしていこうという学校の授業とはまったくの別物。卒業生のなかには「中学受験の勉強のときに○○先生から聞いた話で日本の社会にある問題を知って、いまの仕事に就きました」という子もいるほどです。

「塾がないと面白くない」と話す子どもが毎年たくさんいますが、家庭と学校、習い事の先生などとしかつながりがない子どもたちにとって、個性的な講師に会える塾という環境は本当に刺激的なのでしょう。

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中学受験専門の塾を選ぶこと 進学塾と補習塾の違い

塾には「進学塾」と「補習塾」があります。

進学塾はその名の通り、受験の必要な中学校に進学するための勉強を教える塾です。入試を突破するために必要なことを、カリキュラムに沿って効率的に教えてくれます。

補習塾は、学校の授業で身につけきれなかったことを丁寧にわかりやすく教えてくれる塾。勉強の苦手な子どものケアをしっかりおこなってくれることを謳っていることが多いのが特徴です。

中学受験をするなら「進学塾」に通う必要があります。この点を間違えると入試を突破する学力をつけることはできませんので注意してください

筆者としては、はっきりと「中学受験専門」と掲げている塾に入ることをおすすめします。先ほど紹介した四谷大塚や日能研、SAPIX、早稲田アカデミー、浜学園、希学園などのなかから選ぶといいですね。「中学受験“にも”対応しています」というような塾を検討する場合、本当に専門的な知識のある講師が中学受験生を担当するのかをよく確認しておきましょう。

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授業時間のはずなのに勧誘電話がかかってくる塾は避けること

塾のなかには、生徒の成績を上げるよりも売上をあげることを優先するところがあります。このような塾の特徴は、授業を担当しているはずの講師が子どもに問題を解かせているあいだに勧誘電話をかけているということ。

子どもが問題を解いている時間は、講師にとって大切な時間です。それは、子どもがどのような思考回路で解いているかが答えを出すまでのあいだではっきりとわかるから。それなのにもかかわらず、その時間に勧誘電話をかけるということは、目の前の子どもよりも売上を優先している証拠です。こうした塾に子どもを預けて、成績が上がるはずがありません。

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塾全体のレベルを確認

一口に中学受験塾と言っても、実は塾によって通っている生徒のレベルにバラつきがあります。塾全体のレベルを確認するのに使えるのが偏差値表です。塾に行けばもらうことができるので、入塾の前に必ず手に入れてください。

偏差表の使い方はこうです。たとえば、開成中学の偏差値を各塾の偏差値表で比較します。このときA塾では「75」、B塾では「70」、C塾では「65」だったとしましょう。偏差値というのは、母集団のなかでの子どもの立ち位置を示していますから、同じ成績を取ったとしいても母集団のレベルが高ければ偏差値が低く出ます。つまり、この例の場合、C塾の母集団のレベルがもっとも高いということになるわけです。(※ここに挙げた偏差値は、あくまで説明用につくったものです。特定の塾が算出した偏差値を表しているわけではありません)

このように偏差値表を利用すれば、比較的簡単に塾全体のレベルを確認することができます。そのうえでどの塾であれば自分の子どもを預けてもいいか考えるといいでしょう。ただし、レベルの高い塾はその分だけ入塾の基準も高くなります。入塾テストを受ける前にしっかり対策を立てておきましょう。

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フォロー体制を確認 本当の意味でフォローしてくれる塾を選ぶこと

中学受験塾に入っても順調に成績が伸びていくとは限りません。偏差値45程度だった子が1年後に偏差値60になっているケースもありますが、こうした経過を辿るのは10人に1人程度。ほとんどの子は偏差値が上がったり下がったりしながら、少しずつ少しずつ志望校に近付いていくことになります。

大切なのは、成績が思うように伸びていかないときやモチベーションが上がらないときにすぐ相談できること。そして、適切な対処を取れることです。入塾を決める前にどのようなフォロー体制になっているかを確認しましょう。

ただし、最初から「こういう追加授業があるから大丈夫ですよ」などと別料金の授業があることを安心材料としてあげるような塾には要注意。受験勉強というのは、塾と家庭で繰り返すからこそ身に付くものです。月曜から日曜までびっしり塾で埋めたからといって成績が上がるわけではありません。それにもかかわらず有料の追加講座を次から次に勧めようとする塾は、生徒の成績よりも売上を優先している可能性があります。この点にはくれぐれも注意して塾を選んでください。

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方針が子どもの性格に合っている塾を選ぶこと

塾にはそれぞれ個性があります。講師も生徒もハチマキを巻いて授業を展開する塾もあれば、ある程度の熱量はありながら比較的淡々と授業を進める塾もあります。

どの塾を選ぶべきかは子どもの性格によって異なります。「うちの子は熱血系が好きね」というのならハチマキを巻いて授業を受ける塾がいいかもしれませんし、「落ち着いて物事を進めていくのが好きな子ね」というのならばそれにふさわしい塾を選ぶといいですね。

また、熱血系のほうが成績が上がりやすく、淡々とやる塾では成績が上がりづらいと思いがちですが、実際にはあまり関係ありません。どの塾にも成績のいい子とそうでない子の両方がいます。あくまでも子どもの個性に合っているかどうかを塾選びの判断基準にするといいでしょう。

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合格実績を必ず確認

中学受験塾を検討するときに、合格実績を確認しないことはないでしょう。どの中学校にどれだけの受験生が合格したのかというのは、非常にわかりやすい検討材料です。

ただ、合格実績だけを見るのでは準備が足りません。入塾を検討するのであれば、塾内でどの程度の成績を取っていればどの中学校に合格できる可能性があるのかを確認しておきましょう。こうしたことはインターネットや紙で合格実績を見ていたのでは確認できません。塾に足を運んで直接聞いてみるといいですね。

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通塾のしやすさを確認すること

中学受験生は多ければ週5回、最低でも週2回は塾に通うことになります。通いやすい場所にあるかどうかは、通塾を続けるうえで非常に大切にポイントです。最近は大手塾がどんどん規模を拡大し、関東圏であればかなり高い確率で最寄り駅から30分程度の場所に校舎があります。子どもの負担を軽くするためにも、なるべく近くの塾に通わせましょう。

送り迎えをどうするかについて考えておくことも大切です。中学受験塾が終わるのは、平日で21~22時ごろ。小学生が1人で帰宅することを考えるとかなり心配な時間です。特に女の子を通わせるのであれば、毎回塾や最寄り駅まで迎えに行くことを考えておくといいでしょう。

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授業料を確認すること

中学受験塾の授業料は、一般的に4~6年生の3年間で200~250万円かかるといわれています。ただ、実際は塾によってバラつきがあるため、一概に毎月いくら必要ですとは言えません。

塾によって授業時間あるいは授業日数が異なりことも考慮に入れましょう。週3日で毎月5万円なのと週5日で毎月6万円なのとでは、授業料についての印象は異なってくるのではないでしょうか。ただし、塾の日数が多ければ学力が上がるというものではありません。受験生には塾で教わったことを自分の力にするための家庭での学習時間が必要だからです。授業料はあくまで目安だと考え、補助的な検討材料だと考えるといいでしょう。

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授業スピードの速さ

中学受験塾は入試までのカリキュラムを独自に組んでいます。しかし、塾によってそのスピードはバラバラです。5年生までに入試出題範囲のほぼすべてを終わらせる塾もあれば、6年生の前期までかける塾もあります。どちらのタイプの塾を選ぶのかは、子どもの性格や家庭の方針によって決めるといいでしょう。授業スピードが早ければ入試対策に時間をかけることができますし、逆に遅ければじっくりと学習することができます。

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まとめ

<塾を選ぶためのポイント>

  • 中学受験専門の塾を選ぶこと 進学塾と補習塾の違い
  • 授業時間のはずなのに勧誘電話がかかってくる塾は避けること
  • 塾全体のレベルを確認すること
  • フォロー体制を確認 本当の意味でフォローしてくれる塾を選ぶこと
  • 方針が子どもの性格に合っている塾を選ぶこと
  • 合格実績を必ず確認すること
  • 通塾のしやすさを確認すること
  • 授業料を確認すること
  • 授業スピードの速さを確認すること

どのような塾を選ぶかは、中学受験の成否に直接関係します。紹介したチェックポイントを確認して、お子さんに合った塾に通わせてあげられるといいですね。

進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは5歳の娘の育児に奮闘中。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

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