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中学受験で志望校・受験校の決め方。【小学4年生~6年生前期用】

コラム

中学受験生のご両親の大きな仕事のひとつに、志望校や受験校の決定があります。もちろん実際に受験・進学するのは受験生本人なので、ご両親だけで決めるわけではありません。ただ、受験生はまだ小学生です。自分の力や将来を客観的に見つめ、受験する学校を選ぶ力は高くないと考えるのが妥当でしょう。志望校や受験校の決定には、どうしてもご両親の力が必要です。

志望校や受験校を決めるときには、どのようなことを検討材料にすればいいでしょうか。中学受験塾講師や家庭教師として、ご家庭と一緒に受験スケジュールを組んできた立場から説明します。

ただ、ここで解説するのは志望校や受験校を決めるための基礎的な要素です。6年生秋以降、具体的に決めるための方法を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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志望校・受験校の検討材料 お子さんの気持ち

志望校や受験校を決めていくときにもっとも大切なのは、なんと言っても「お子さんの気持ち」です。

すでに述べたように、実際に受験して6年間通学するのはお子さん本人ですね。そうであれば、「お子さんが気に入っている中学校はどこなのか」「お子さんの勉強に対するモチベーションが上がる中学校はどこなのか」を最優先に志望校・受験校を検討してください。

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志望校・受験校の検討材料 ご両親の気持ち

もっとも大切なのは、お子さんの気持ち。これに変わりはありません。そうだとは言え、親御さんには親御さんの願いがありますよね。「A中学校の教育を受けてほしい」「C中学校に通っている生徒さんたちのような子に成長してほしい」「大学進学のことを考えると、E中学校に入ってほしい」などなどさまざまでしょう。

志望校・受験校を検討するときには、こうした思いを材料にしても構いません。ただ、お子さんに無理強いするのはよくありません。「あなたが受験したいのはA中学よね。でも、入試期間は2/1~2/6でしょ? 実は他の学校も受けられるの。それで、こんな学校があるから一度見に行ってみない?」などと上手に話して、お子さんに見てもらうといいですね。

お子さんを中学校に連れて行くときのコツは、文化祭など賑やかなイベントを選ぶこと。楽しい雰囲気に溢れているので、気に入ってもらいやすくなりますよ。コレ、お子さんには内緒です笑

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志望校・受験校の検討材料 男子校? 女子校? 共学?

男子校か女子校か、それとも共学かというのは、非常に基本的な検討材料ですね。

一般的に男子校や女子校には、のびのびと自分らしく生活できるメリットがあるといわれています。一方の共学校には、多様な価値観のなかで生活できるメリットがあるとされています。

詳しくは別の記事にまとめたいと思いますが、それぞれのメリットやデメリット、お子さんの希望も考慮して検討するといいですね。

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志望校・受験校の検討材料 校風や学校の教育方針

筆者の主観ですが、中学受験は「お子さんに合った環境で、よりよい教育を受けさせるためにさせるもの」だと考えています。そうであれば、学風や教育方針は非常に大切な検討材料です。

学校説明会や文化祭などに足を運んで、どんなお子さんが通っているのか、どんなことを大切に考えている学校なのかをよく調べるといいですね。

文化祭などのイベントでは、在校生に積極的に声をかけるのがオススメです。「学校は楽しいですか?」と質問するだけでも、「すっごく楽しいです!」と返ってきたり「まあ、楽しいですね……」と返ってきたりします。数人の在校生に同じ質問をすれば、リアルな声に触れられるはずです。

 

普段の様子を知るためには、登校or下校時間に中学校の近くに行ってみると、雰囲気を少し感じられます。イベントのときとはまた違った姿を見られますよ。

 

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志望校・受験校の検討材料 偏差値

4、5年生のうちは偏差値をさほど気にせず志望校や受験校を決めていいでしょう。たとえ偏差値が20以上離れている中学校を志望校にしても、勉強に対するやる気が上がるのであれば問題ありません。

6年生になったら偏差値を考慮する必要が出てきます。もちろん、偏差値が20以上離れている中学校を目指してはいけないわけではありません。ただ、筆者の経験から言うと、6年生スタート時点で偏差値40だった受験生が1年後に60の中学校に合格した例は決して多くありません。ある程度”リアル”な視点で志望校・受験校を決める意識が必要です。

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志望校・受験校の検討材料 通学時間や距離

通学時間や距離も大切な検討要素です。多くの中学受験生は小学生のうちに電車に乗った通塾に慣れています。その意味では多少遠くの中学校に行くことになっても、心配は少ないでしょう。ただ1時間を超えるとやはり不安です。

・往復2時間電車に乗るが体力的に大丈夫か? また、安全面に問題はないか?

・往復2時間かかる中学校に通って、家庭での学習や部活動に影響は出ないか?

・災害が起きた場合でも無事に帰宅できるか? あるいはすぐに迎えに行けないのではないか?

こうしたことも志望校・受験校の検討材料にするといいでしょう。

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まとめ

それでは今回のまとめです。志望校・受験校の検討材料は以下の通りです。

・お子さん自身の気持ち

・ご両親の気持ち

・男子校か女子校か共学か

・校風や学校の教育方針

・偏差値

・通学時間や距離

こうした検討材料を元にして、遅くとも6年生の前期までに大まかな志望校や受験校を決めてください。最終的な志望校や受験校およびスケジュールは6年生の秋以降に決めていくといいですね。

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進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは5歳の娘の育児に奮闘中。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

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