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中学受験はチーム戦|塾、家庭教師、ママ友、学校……それぞれの力を活かして合格を目指す

コラム

受験生が自分で勉強して、一人で入試に臨む。そして、合格をつかみ取る――。

「受験」と聞くと、こんなイメージを持つ方はいるかもしれません。確かに高校受験以降は、こういった色が強くなります。受験生自らが情報を集めて、受験生自らが考えて勉強していくわけです。

しかしながら、中学受験生は小学生。高校受験生や大学生受験生と同じように自分でなにもかもやるのはなかなか難しいものです。

覚えておきたいのは「中学受験はチーム戦」だということ。

受験生が集中して勉強できるように。そして、入試本番で力を出し切れるように、強力なチームを作りましょう。

それでは、チームにはどんなメンバーがいて、どんな役割があるのでしょうか。

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受験生(お子さん)は主役

受験生は言うまでもなく、チームの主役です。ご本人がやる気になるかどうか、集中して勉強できるかどうか……。こうしたことは、チームを固める大人の手にかかっています。

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ご両親はチームのリーダー

ご両親はチームのリーダーです。ご本人とよく話し合って、どの中学校を志望校として定めるか、どんなスケジュールで受験期を過ごすか、集団塾とは別に家庭教師や個別指導は必要かなどを考え、受験そのものを作っていくのが役割です。

また、お子さんのメンタル面のケアもご両親の大切な仕事。中学受験生の多くは気分や成績、体調などによって、モチベーションが大きく左右されるものです。

「あんなに勉強したのになんで成績が下がるの! もう受験なんてやめる!」
「受験をしない子はいつも楽しそうに遊んでいるのに、なんで私ばっかり勉強しなきゃいけないの!」

お子さんがこんなふうに“荒れて”しまうことも珍しくありません。

ご両親は、どうすればお子さんがもう一度前を向いてくれるか考えて声をかける必要があります。なかなか大変なことですが、塾や家庭教師とうまく連携を取りながら受験生を導いていってあげるといいいですね。

「船頭多くして 船 山に上る」のことわざの通り、リーダーが複数いると受験生が混乱してしまうことがあります。お父様とお母様のどちらが主に受験に関わるのか、あらかじめ決めておくといいでしょう。もちろん大切なことは、ご両親とご本人を交えてよく話し合ってくださいね。

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塾(集団塾)

集団塾は、強固なカリキュラムで受験生を引っ張る役割を担っています。筆者個人の意見ですが、「難関校」と呼ばれる中学校を目指すのであれば、集団塾に引っ張ってもらうが効率的です。大手集団塾は独自のカリキュラムを持っているので、これに「しっかり」乗ればある程度のところまでは連れて行ってもらえます。これが集団塾に通う最大のメリットです。

データによる客観的な指導も、集団塾だからこそできることです。たとえば、サピックスには「合格力判定サピックスオープン」「学校別サピックスオープン」「比較合判」などがありますし、四谷大塚には「合不合判定テスト」などがあります。こうした大きなテストから算出された偏差値や合格可能性はかなりの信頼度です。こうしたデータは、必ず受験の役に立ちます。

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家庭教師・個別指導

家庭教師や個別指導が担っているのは、受験生の苦手科目・苦手分野克服のための戦略を立て実行する役割です。

集団塾ではテストの点数が5点違うだけでクラスやコースが変わってしまうことがあります。そのため、生徒の状態に目が行き届かなくなりがちなのです。

一方、家庭教師や個別指導は基本的に同じ先生が担当するので、「お子さんはいまどういう状態なのか」「どのあたりに問題があるのか」「なにを改善する必要なのか」などを把握しやすくなります。きめ細かなサポートにつながるのは当然です。

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ママ友

ママ友とは建設的な協力関係を築きましょう。たとえば仕事が長引き、塾のお迎えにいけなくなってしまうことがあります。そんなときママ友と協力関係ができていれば、お子さんのお迎えをお願いすることができるはず。

・火曜日…私が自分の子と一緒にママ友の子のお迎え。
・木曜日…ママ友がうちの子もお迎え。

最初からこのような約束をしておけば、スムーズに協力できますね。

中学受験生のご両親には、なにかと負担がかかるもの。ママ友と協力してお互いの負担が軽くなるようにできたらいいですね。

ママ友との関係はあくまでも「建設的」に。いわゆる「マウントを取り合う」関係になったり、出所の怪しい情報で不安を煽られるような関係になったりしないよう注意するといいですね。

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小学校の担任の先生

受験生のお母様から「学校の先生が中学受験に協力してくれなくて……」「学校の先生は中学受験に反対みたいなんですよね……」という声を聞くことやよくあります。

公立の先生にとって、生徒が私立中学に行くということは公立学校の教育を否定されたような気になるのかもしれません。そのうえ1月には多くの中学受験生が小学校をお休みするわけですから、先生方が眉をひそめる理由もわからなくもありません。こうした傾向は中学受験に対する意識が高くない地域ほど、より強く見られるように感じます。

しかし、受験する中学校によっては「調査書」を小学校の先生に書いてもらわなければなりません。6年生になるころまでには中学受験することを伝えておき、必要なときに協力してもらえるようにしておきましょう。

中学受験生はあくまでも小学生。直前期の1月にお休みするのは仕方ありませんが、不要に小学校を軽視することがないよう気をつけましょう。

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中学受験はチームみんなで作りあげていくもの

・受験生本人…チームの主役
・ご両親…チームのリーダー。(ご両親のどちらが主導権を握るかはあらかじめ決めておく)
・集団塾…カリキュラムに沿って受験生を導いていく
・家庭教師&個別指導…苦手科目や苦手分野克服の戦略の練り実行する
・ママ友…お互いに協力することで負担を軽くする
・小学校の先生…早くから中学受験することを伝え、理解してもらう

中学受験はチーム戦です。もちろん、すべてのメンバーをチームに引き入れる必要はありません。家庭教師や個別指導を使わず、集団塾だけで受験に臨むご家庭もたくさんあります。

大切なのは、受験生本人が気持ちよく勉強できるよう、周りの大人がそれぞれの役割を果たしながらサポートしていくことなのです。

ご両親の負担がどうしても大きくなってしまいますが、塾や家庭教師、個別指導の先生などとうまく協力して、中学受験を作り上げていきましょう!

進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは5歳の娘の育児に奮闘中。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

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