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中学受験はやめるべき?限界だと感じたら考えること

コラム

お子さんを中学受験塾に入れたからといって、成績面や生活面などあらゆることが順調にいくとは限りません。入塾後に「中学受験ってこんなに大変なの!?」と驚いてしまう親御さんも多くいます。中学受験のための勉強をはじめて順調に勉強を進めるお子さんはほんの”ひとつまみ”程度なのです(ひとつまみなら、実際にいます)。

親御さんとしては、お子さんの成績がなかなか伸びないと焦ってきますよね。4、5年生のあいだは我慢できるものの、6年生になってもうまく行っていないと「中学受験はもう限界かもしれない……」という思いが頭をよぎるかもしれません。

でも、少し待ってください。お子さんの中学受験に限界を感じたら、ぜひこの記事で紹介することを一つずつ整理して確認してみてください!

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なぜ限界だと感じるのか?

「中学受験はもう限界なのではないか?」と感じたら、まずは原因を考えることが大切です。実際には複数が絡み合っている場合があるかもしれませんが一つずつ検証してみましょう。

子どもの成績が伸びずに限界

中学受験を続けさせるかどうかを悩む原因でもっとも多いのは「成績が伸びないこと」でしょう。お子さんのために中学受験という選択をしたとしても、成績が右肩上がりに伸びていくということはほぼありません。多くのお子さんは成績を上下させながら、少しでも偏差値を上げようと努力を続けます

注意したいのは、お子さんの成績の上がり方は必ずしもご両親の希望の通りにはならないということです。親御さんは受験勉強を1年も続けたら、入塾時よりかなり上がるものだと考えてしまいます。そのため、ご両親の思った通りに偏差値が推移しないと、「もう限界なのでは?」と考えてしまうのです。

子どものやる気が出なくて限界

数か月にわたって子どものやる気が感じられないことも、「もう限界かもしれない」と感じてしまう原因の一つです。塾に入ったばかりのころは新しい刺激に目を輝かせていても、勉強ばかりの毎日に嫌気が指してくる子は多いものです。

こうした子は計算や字が少しずつ雑になり、宿題もしっかりやらなくなってしまいます。このような状態が続き成績も上がらないとなると、ご両親が「中学受験はもう限界……?」と思ってしまうのも無理はありません。

親のサポートが限界

中学受験には親御さんのサポートが必要です。毎回の授業に持っていくお弁当、教材やプリントの整理、塾へのお迎えなど、それなりの負担がかかります。共働きでご両親自身の仕事が忙しくなったり職務上の責任が重くなったりした場合は、かなりハードな日々になるはずです。こうした状況に「親のほうがもう限界……」と感じてしまうこともあります。

金銭的に限界

中学受験にはお金がかかります。その費用は一般的に4~6年生までの3年間の授業料だけで200万円前後。塾までの交通費や入学試験の受験料、教材や副教材にかかる費用まで考慮に入れれば、250万円程度かかることになるでしょう。さらに私立中学の合格が決まれば、入学金や授業料、寄付金などでさらにお金がかかります。

経済的な事情は、わずか数年で大きく変わってしまうものです。中学受験に挑戦させようと考えたときには工面できそうだと思っていた費用の見通しが立たなくなってしまうこともないとは言えません。

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限界だと感じることをチェックしたらどうする?

「中学受験はもう限界かもしれない」と感じる原因をはっきりさせたら、なにをするべきでしょうか。ケースごとに考えてみましょう。

子どもの成績が伸びないことが原因であった場合

まずは、塾の先生に相談しましょう。「なぜ成績が伸びないのか」「今後どれぐらい伸びる可能性があるのか」「中学受験までに間に合うのか」などを話してもらうのです。

忘れてはいけないのは、中学受験塾がサービス業の一種であるということ。トラブルを起こしたくないと考えることがありますから、本当のことを話してもらうのは難しいものです。「厳しい言葉も受け止めますから、本音でお願いします」とお願いするといいでしょう。

ただし、塾の先生の予想はしばしば大きく外れることがあります。4~5年生の段階で大きく伸びそうにないと思っていた子が、6年の後期に強い輝きを放っていた……という例はいくらでもあります(もちろん逆もあるのですが……)。

子どものやる気が感じられないことが原因だった場合

お子さんのやる気が感じられない場合、中学受験をやめるという選択をする前に、やる気になるような手を打ちましょう。

まず振り返ってみたいのは言葉のかけ方です。子どもは言葉のかけ方一つでやる気になったり失ったりします。ポイントは肯定的な表現を使うこと。「~しないとダメじゃないの」ではなく「~するともっといいね」というような言葉をかけるように意識しましょう。

こうした言葉を聞いてお子さんが少しでも笑顔になるようであれば、どんどんポジティブな言葉をかけてください。これを続けることで「勉強するってたのしい」と感じるようになります。もちろん、声をかける親御さんもスマイルで!

お子さんが進学したいと考えている中学校の文化祭に連れて行くのも一つの方法です。このとき「お母さんと一緒にがんばって、この学校に入ろうね!」、「2年後にはあなたもここにいるのね」、「あなたが入学後、文化祭に来るのが楽しみだわ」などと声をかけてあげれば、子どもが未来の自分をイメージしてやる気になってくれることがあります。

このほかにも、信頼できる先生や授業がおもしろい先生などに出会えると、いきなりやる気を出す子もいます。結局「塾に通うことや勉強することって楽しい!」と思えるようになれば、やる気になってくれる子は多いものです。

親のサポートが限界だと感じた場合

親御さんのサポートについては完全に家庭の問題であるため、塾などの外部の人間がお手伝いすることは難しいものです。受験生のおじいさまやおばあさまが近くに住んでいる場合は協力をお願いするという方法があります。そうでなければやはり親御さん自らがサポート体制を整えていくしいかないでしょう。

ただ忘れてはいけないのは、一番がんばっているのは受験生本人だということです。特に受験直前の6年生は本当によくがんばっています。そのことを考慮に入れたうえで、中学受験を継続するかどうかを考えてください。

経済的な問題が原因であった場合

親御さんのサポートに関する問題と同様、外部の人間にはどうすることもできません。なんとお金を工面して中学受験を続けさせるという選択と中学受験をやめさせるという選択のどちらも否定できないものだと思います。私立中学へ進学したあとも相応の費用がかかることを踏まえ、慎重に検討すべきです。

お子さんの気持ちのケアもしっかりしてあげてください。

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中学受験を続ける? それとも続けない?

「中学受験はもう限界……」と考えている原因とその対策を確認したら、中学受験を継続するかどうかを考えることになります。原因がご両親側にあった場合は比較的簡単に結論を出すことができるでしょう。悩ましいのは「成績がなかなか上がらない」「やる気になってくれない」など子ども側に原因があった場合です。

お子さんは一所懸命がんばっているのに成績が上がらないのなら、もう少し続けてみようと考えていいかもしれません。こういう受験生は6年生になっていきなり伸びる可能性があります。

やる気がない子の「中学受験したい」は信用できる?

「中学受験したい」「今日からがんばる」と口では言うものの、行動が伴わない場合はどうでしょうか。

子どもが「中学受験したい」「がんばる」と言うのに一向にやる気を見せてくれないのはなぜでしょうか。その理由はいくか考えられます。まだ子どもであるため、どうしてもやる気にならないということもあるでしょうし、単純に入試というものがどういうものか理解していないということもあるでしょう。こうしたケースの場合、いずれ本当にやる気になってくれる可能性があります。

本当はもうやめたいのに「中学受験をやめる」と言い出せないというケースもあります。高学年とは言っても、子どもにとって親の存在はまだまだ大きなものです。スポーツや習い事をせず、親と離れている時間が少なかった子であれば特にそうでしょう。そのため、親に嫌われてしまう(失望されてしまう)可能性のあること、あるいは叱られてしまう可能性のあることはできないのです。

親御さんだからこそ見極められることですが、こういったケースの「中学受験したい」は信用できないということになります。「あなたが中学受験をやめても嫌いにならないよ」ということをしっかり伝えたうえで、別の道を選ぶのも一つの方法なのかもしれません。

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それでも中学受験を続けるのなら……

「子どもがやる気になってくれない」という問題を抱えつつも子どもを信じて中学受験を続けるのであれば、ご両親にも覚悟が必要です。「あなた、がんばるって言ったじゃない!」「しっかり勉強しなさい!」では、子どもが孤独になっていくばかりです。勉強するお子さんの隣で親御さんが仕事をするなど、一緒にがんばる姿勢を見せてください

忙しい日々のなか、勉強する子どもの隣にずっとついている時間を確保するのは難しいもの。しかし、一人で勉強できない子にがんばってもらうわけですから、忙しいこととは思いますが可能な限り協力してあげてください。

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中学受験を諦めるのであればいつまでに?

あらゆる角度から検討したうえで「中学受験をやめる」という結論に達した場合、いつぐらいまでに塾をやめるべきでしょうか。5年生終了と同時に受験勉強も終了するというのが一般的です。勉強の負荷が一気に重くなる6年生になる前に……というのは間違いではありません。

「6年生になってからの様子を見てみましょう」という選択もあり得ます。ただし、名実ともに受験生になった6年生の途中でやめさせるのは、子どもに「あなたはできなかった子なのよ」という烙印を押すことになりかねません。6年の途中でやめていく子がいますが、そのほとんどは転塾が理由です。中学受験自体をやめるというのであれば、5年生終了時点までに決断するのがいいのではないでしょうか。

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まとめ

  • 「中学受験はもう限界かもしれない……」と感じたら、その原因を探る
  • 親の問題で限界だと考えているのであれば結論は早く出るはず。(子どもの気持ちをよく考えて結論を出してください)
  • 子どもに問題があった場合は悩ましい。「やる気がない」というのが主な原因なのであれば、この先やっていけるのかどうか慎重に見極める
  • 子どもを信じて中学受験を継続するのであれば、親にも覚悟が必要
  • 中学受験を諦めるのであれば、5年生終了時までに