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中学受験、5年生4~7月までの勉強と意識すること

コラム

突然ですが……

お子さんがダラけてしまっていませんか?

5年生の春期講習から夏期講習までのあいだは、どうしてもお子さんの気が抜けがちな時期。親御さんとしては困ってしまいますよね……。

この時期にお子さんがダラけてしまうのは仕方ないことなのですが、夏期講習以降のことを考えるとずっとこのまま……というわけにもいきません。5年生の4月から7月のあいだはどんなふうに過ごすのがいいのでしょうか。

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5年生4~7月のテーマは“4年生からの脱皮”

5年生の4~7月は学年が上がったことの緊張感が薄れ、悪い意味で日常に慣れている時期です。毎週決まった曜日に塾に行くことが単なる惰性になってしまうのですね。

また春期講習から夏期講習までの3ヶ月は大きなイベントがありません。一方、多くの学校では運動会という一大イベントが開催されます。その準備が忙しいながらも楽しくなってしまい、勉強に気持ちが向かなくなってしまうのです。

このような状態が続くとどうなるかと言えば……。

塾で真面目に授業を受けなくなり、宿題もしっかりやらなくなってしまいます。ただ友だちと楽しく騒ぐために塾に来ているとしか思えない子も、実は相当数いるというのが現実です(男女問わず、”明るく元気いっぱいの子”に多いですね)。

4年生まではある意味それでよかった部分があります。4年生のうちは「塾って楽しいな!」と子どもに思ってもらうのも一つの目的。少し元気過ぎてもそれで楽しく通ってくれるのなら「まあ、いいか」で済むのです。

5年生ではそうも言っていられません。子どもたちは気づきづらいのですが、少しずつ少しずつ勉強内容が難しくなります。4年生のときと同じ気分で塾に通っていると、気づいたときには「勉強がわからない!」ということになりかねません。

5年生の4月から7月のテーマは”4年生からの脱皮”。

実際この記事を書いている時点でも、先日のテストで大きく偏差値を下げてしまった子を目の当たりにしてしまい衝撃を受けているところです。

その子は58程度の偏差値がありましたが、元気いっぱいで授業に関係あることでもないことでもとにかく騒ぎたいタイプ。5年生進級後ずっと担当していましたが、ふざけてばかりでどうしても真剣に取り組んでくれませんでした。

5年生になってから2度のテストはなんとか偏差値を維持して終えることができましたが、3度目のテストで大きく下げてしまったのです

この時期に4年生までの自分とは決別して、淡々と地道に勉強を進める子はもちろんいます。こういった子は早ければ5年生の後期に飛躍します。夏前に偏差値50弱だった子が秋以降に60以上になる例は毎年あります。

4年生までの皮はこの時期にしっかり脱いで、5年生後期に飛躍する態勢を整える意識を持って持てるといいですね。

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5年生4~7月の勉強で重視すること

大きなイベントがなくダラけてしまがちなこの時期は、やるべきことをしっかりこなす意識が大切です。何曜日にどの科目の授業があるのかをチェックして、その宿題を確実にこなしていってください。

5年生のうちは宿題さえしっかりできれば、その他にやることはほぼありません。よく「テスト勉強のせいで宿題が終わらなかった」という子がいますが本末転倒です。授業と宿題の両輪で勉強の内容を身につけていってください。

通塾日が多い代わりに宿題がほとんど出ない塾に通っている場合は、授業でしか内容を理解することができません。必然的に授業中の理解度の高さが求められます。集中して授業を受けるようにしましょう。

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5年生4~7月に親がやること

多くの塾では5年生になると通塾日が増えることになります。「4年生のときもサポートが大変だったのに、最近はもっと大変……!」と感じているのではないでしょうか。本当にお疲れ様です。ただ中学受験は親御さんのご協力なしには成立しません。お忙しい毎日だとは思いますが、どうかお付き合いをお願いします。

親御さんがこの時期にやっておきたいのは「宿題の指示」と「宿題のチェック」です。5年生のお子さんに宿題を自己管理する力はまだありません。精神的な成長が早い0.1%程度のお子さんならできるかもしれませんが、ほぼすべてのお子さんにとっては難しいものです。「今日はこの宿題をやってね」と指示を出して、1日の終わりには必ず「どれだけできたか見せてね」とチェックしてください。

塾によっては宿題にコメントを入れる決まりになっていると思います。これを上手に利用してチェックするといいですね。この決まりになっていない塾でも、コメントを入れてはいけないわけではありません。多くのお子さんは親御さんや講師からのコメントをとても喜びます。学校の先生がお子さんの日記に必ずコメントを入れるのはそのためですね。1~2行でもいいのでコメントを入れて、「明日も宿題をがんばろう!」というお子さんのモチベーションを高めてあげてください。

また、この時期には各中学校の文化祭が開催されます。志望校や受験校を決める判断材料にするためにも、お子さんを連れていってみるといいですね。「この中学校はいいね! こんな学校に入れるようになるためにも一緒にがんばろうね!」と声をかけてあげれば、お子さんのやる気につながります。

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まとめ

  • 5年生4月から7月のテーマは“4年生からの脱皮”
  • この時期に意識が変わらず成績が急降下する子は必ずいる
  • 授業と宿題の両輪で勉強を進めていく
  • 親御さんは宿題のチェックだけは必ずする
  • お子さんを文化祭に連れて行って、やる気のアップをはかる

進学教室サピックスに国語科講師として約14年半勤務。α1~Aコースまで担当しました。「がんばる子の隣で一緒に勉強したい」という願いを叶え、2019年12月から家庭教師として活動中です。今後も「隣にいる人の幸せのために」を忘れずに、中学受験生と一緒に学習したいと思います。

プライベートでは5歳の娘の育児に奮闘中。親としての先輩であるお母様、お父様からさまざまなことを学ばせていただいています。

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